はじめに ミニマックス法の続きです。今回はミニマックス法 (アルファベータ法) の改良方法について取り上げます。題材とするゲームは前回と同じくカラハ (Kalah) です。 ●ネガマックス法 ミニマックス法の場合、先手は最も大きな評価値の手を選び、後手は最も小さな評価値の手を選びます。ここで後手番のときに評価値の符号を反転すると、先手と同様に後手でも最大な評価値の手を選べばよいことになります。つまり、手番を変えて思考ルーチンを呼び出すときは、その返り値 (評価値) にマイナス符号をつけて符号を反転させるわけです。この方法を「ネガマックス法 (nega-max method)」といいます。 ネガマックス法は、先手番でも後手番でも評価値が最大となる指し手を選ぶようになるため、プログラムはミニマックス法よりも簡単になります。なお、ネガマックス法の動作はミニマックス法とまったく同じです。 プログラ