これが俺のプロ野球人生だから「太く、短く」それでよかった 誰に何と言われようと、悔いはない…… 山口高志工藤幹夫 与田剛 伊藤智仁 田村勤ほか メジャーの流儀が導入され、今はプロ選手も自身の体調管理を最優先にする。だがかつては、この一試合、この一瞬にすべてを懸け、腕を振る男たちがいた。彼らの野球人生を、誰が否定できるのか。 俺にはこの道しかなかった その名の通り、高い志は意地でも曲げない。身長169㎝の小柄な体全体を目一杯使い、全力で右腕を振りぬいた。'75年に阪急に入団した山口高志(64歳)は、球速を測るスピードガンがない時代、時速160㎞は出ていると言われた剛速球で'75~'77年の阪急日本一の中心にいた。 しかし、その後、勤続疲労による負傷に泣き、'82年に引退。実質4年間だけの活躍で終わった現役生活を、こう振り返る。 「太く、短く、と呼ばれることは、その通りやと思います。もちろん太