日本株の乱高下が止まらない。日経平均株価は9月4日に前日比1638円(終値)の急落となり、下げ幅は今年3番目となった。伊藤忠総研主席研究員の宮嵜浩さんは「まるでジェットコースターのような相場が続いている。日銀による長期金利への働きかけは、『金利のある世界』では期待できず、株価の乱高下は今後も繰り返される」という――。 わずか3営業日で7000円超の大暴落 株式相場に値動きは付き物である。過去10年ほど、日本株は上昇と下落を繰り返しながら、徐々に水準を切り上げてきた。 34年振りに史上最高値を更新し、今年3月には4万円の大台に乗せた日経平均株価は、その後も上下動を繰り返しつつ、再び3万円台に逆戻りしている。株価の絶対水準が高まった分、その変動幅も大きくなるのは当然であろう。しかしながら最近の日本株の変動幅は尋常ではなく、変化率でみても歴史的な大きさとなっている。 今年8月、日本の株式市場は大