前回のエントリ「糸井重里さんの重さ」で、西武百貨店の「ほしいものが、ほしいわ。」というコピーについて触れました。あのコピーは、私にとっては相当なインパクトがあって、「不思議、大好き。」から「おいしい生活。」と来て、「お手本は、自然界。」になり、そして、1988年の「ほしいものが、ほしいわ。」へと至る消費社会の変遷、あるいは欲望のあり方は、ある意味で、それこそ自然の摂理というか、正しい歴史段階を示しているような気がして、そのぶん、ああ、この先はもうないかもしれない、という思いも深かったのですね。もしかすると、それほど俯瞰した長期の過程ではなく、そういう流れを、20年周期くらいで繰り返すにすぎないのかもしれませんが。 「ほしいものが、ほしいわ。」というコピーは、「ほしいものが、ほしい。」という西武百貨店の年間スローガンになり、その年度に様々な広告が展開されました。たとえば、こんなコピーで。 う
コピーライターの時代がありました。言葉を武器に、ひたすら言葉が紡ぎ出す世界を付加価値にして、コピーライターという職業は時代の寵児になっていきました。いま思えば、それはバブルだったのかもしれません。その付加価値には、きっと広告が含まれていなかったのだと思います。小説家、詩人、作詞家、そして、コピーライター。言葉のプロフェッショナルを指向してはいても、それは広告のプロフェッショナルを指向してはいませんでした。 けれども、あの時代はそれでよかったのでしょう。それでもものが売れました。あの時代から少したって、つまり、バブルが崩壊する真っ最中に、私はコピーライターになりました。CIプランナーからの転身だったので、時代の寵児としてのコピーライターにはあまり興味はありませんでした。うまいコピーはうまいと思いますが、そこに憧れはなかったような気がします。 そんな中、これはまいったなと唸らせられたのは、糸井
Design Works - デザインワークス姉妹ブログ・DesignDevelopのデザインをリニューアルいたしました。 Designworksの新ドメインでの運用・リニューアルのご報告はさせて頂きましたが、Designworksのリニューアルとともに、姉妹ブログとして運用しているDesignDevelopのデザインも、大幅にリニューアルいたしました!!! Design Worksは、様々な商品やインスピレーションから生まれた新しいデザインを発信し、販売促進に繋げる広告やデザインを作り出しています。大幅にリニューアルしたDesign Worksでは、オンラインカジノ 日本語対応のデザインなど、オンラインの新たな分野にも活動を広げています。最新のH P新デザインとなった姉妹サイトブログのDesign Developと共に、今後もウェブデザインに関する様々な情報をお届けしていきます。 今回、
出来る限り自由な立場からの広告評論・広告研究サイトを目指します。 F11を押して頂くともっとすっきりとご覧になれます(もう一度F11を押すと元に戻ります)。 当Blogのエントリー「ニューヨークの休日(6)もっと日本の広告業界も頑張って!」が、記録的なナイス!を頂きましたので、続編を、と(笑)。 前記事、某外食ハンバーガーチェーンの「着ぐるみサンドイッチマン」は、もちろん「すべての」仕事で努力をする方々への共感、応援、尊敬ではありますが、さはさりとても、自ずと「正しい努力」と「間違った努力」はある訳です。そんな「客が来なさそうな場所への出店を決めた本部」、「競合チェーンにどうしても勝てない」ならば、それへの戦い方(メニュー、価格、広告、サービスあるいは何ででも)の「立案」や「サポート」も本部のお仕事。本部が、端から「勝てない作戦」ならば、現場の「努力も無駄になる」。 このあたりは、企画
Web業界に衝撃を与え続けてきたグーグルが、Web広告業界のビジネスの根幹を揺らがしかねないとんでもないツールを公開している。大手サイトのユニークビジター(UV)/ページビュー(PV)から、ユーザーの学歴や世帯収入といった属性まで丸見えにしてしまう「Google Ad Planner」だ。いったいどんなツールなのか。 「公称値」と「Google調べ」が比べられることに 「Google Ad Planner」は、Webニュースやポータルサイトなどへの広告出稿を検討している企業(広告主)の出稿計画をサポートするツールだ。昨年6月、米国でのサービス提供当初は招待制のクローズドなサービスで、日本のWebメディアは未対応だったため、国内のニュースサイトは簡単に紹介した程度だった。しかしその後、対応する国が増え、現在では日本のWebメディアにも対応、ユーザーインターフェイスは英語だが、Googleアカ
面識もないし、表現技術の分野で言えば、私はそれほど影響も受けていないのですが、とある外資系広告代理店のクリエイティブに川瀬稔さんという大先輩がおられました。ボルボのグラフィック広告「安全ピン」でカンヌグランプリを穫った人というと分かる人はいるんじゃないでしょうか。 コマーシャル・フォトという業界誌に今月の優秀作を集めたマンスリーというコーナーがあって、一人の評者が優秀な広告を批評するのですが、川瀬さんが評者だったときにお書きになったあとがきみたいな短い文章が頭の中から離れずにいました。少し辛口なその言葉は、いつも私の心のどこかを刺激しつづけていてました。 ずいぶん前の文章だから、もう読むことがないだろう、と思っていたのですが、今日、アートディレクターとその話をしていたとき、彼女はその雑誌の切り抜きをきちんとファイルしていて、再び読むことができました。辛口なので人によっては反発もあるかもしれ
ハンバーガーチェーン店のバーガーキングが、シカゴ周辺で現金の入った財布をわざと落とすキャンペーンを行ったそうです。財布の中には「この財布は君のものだ」といった旨が書かれていて、拾った財布を自分のモノにできるとのこと。 ちょっと変わった企画ですが、思いもよらぬプレゼントなので口コミ効果はかなり高そうです。 財布の中身など詳細は以下から。Time Out Chicago: The TOC Blog Creepy beef monarch leaving wallets full of money around Chicago (Updated with pictures) バーガーキングが落とした財布は全部で5000個。財布の中には1ドル~100ドル(約95~9500円)の紙幣や5~20ドル(約480~1900円)のギフトカードなどが入っているそうです。 これが実際に発見された財布。5ドル紙幣
ソフトバンクのCMは当初から2種類のシリーズがある。 ひとつはキャメロン・ディアスやブラピが登場するもの。もうひとつは白い犬と家族が登場するもの。どちらも誰もが知っているCMだ。 じゃ、なんで全然毛色の違う二種類のCMが並行して放映され続けているのか? 広告も人工物である以上、かならず存在理由があるはずだ・・・では、それはなんだ? そう聞いてパッと答えられる人は、洞察に長けた人だ。あるいは業界の人だ。多くの人は「なんとなく」で過ごしてしまっているのではないだろうか? ****************************************** 言葉にしないとわからない、というテーマは、このブログの過去最多のテーマである。模糊とした存在をゲームの題材にしようとする僕にとって最大のテーマでもある。 こういうひねくれた行為は、もしかしたら変人特有の奇行だろうか?だとしたらそれは、僕のよう
NBCの「The Office」、Foxの「Fringe」は、視聴率調査Nielsenがデジタルビデオレコーダー(DVR)による7日以内の視聴率を加えた視聴率で、1/3以上視聴率が増えたものの、大手TVネットワークの視聴率の下落には歯止めがかかっていないようだ。秋の新TVシーズンの最初の2週間で5大TVネットワークは平均900万人がプライムタイムでのTV番組を見ており、そのうち150万人がDVRによる再生視聴だったが、この総視聴率は一年前の6.6%減であるという。 ソース:WSJ: Network Audience Keeps Eroding October 22, 2008 in DVR/HDD Recorder | Permalink TrackBack TrackBack URL for this entry: https://www.typepad.com/services/tra
私のエントリのタイトルには、「。」がついているのが多いです。それは、私がコピーライター系だからなんでしょうね。土屋耕一さんの世代は、キャッチコピーに「。」をはぶくことが多いように思いますが、それ以降の世代は、かたくなにコピーに「。」をつけたがるようです。「。」がつくとコミュニケーションのための言葉という感じがします。「。」がつかないと、タイトルというか、フレーズというか、そんな感じ。 そういえば、我々の世代はキャッチコピーと言いますが、その上の世代はキャッチフレーズと言いますよね。今日、電車に乗っていると、山田優さんが出演するユニクロのワンピースのポスターが貼ってあって、そのキャッチコピーが、たしかこんな感じでした。 ユニクロのワンピース。 あえて「。」をつけてるんですよね、きっと。「。」をつけることで、タイトルちゃいまっせ、メッセージでっせ、ということを、このコピーを書いたコピーライター
「これがAdsense?」と思ってしまうほどウェブサイトに馴染んでしまっている広告ユニットを紹介します。 単純に、背景に馴染ませるものから、見出しをつけたものまで色んなデザイン上の工夫が満載です。 それでは、まずはいきなり本命です。 日経BPオンライン http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/topics/c-gov/080415_6th/ 図はマウスオーバーしたときのものです。 Adsenseは、一定以上のPVになるとカスタマイズの自由が利くようになるのですが、それを最大限に利用しています。 マウスオーバーで領域全体が反転するのに加え、領域全体がリンクになっているのも実にせこい巧み。 ちなみに、同じページにある直売の広告ユニットはもっと強烈。 ここまでやってしまっていいのか?と思うほど、もはや広告かどうか全く分かりません・・・・ はてなダイアリー(キーワー
カンヌのTV CM部門で森永が銅賞を取った作品です。 昔流れていたと思われますが、ボクは見たことがなかったです。 日本では15秒CMがほとんどで、こういった長めのCMってほとんどありません。 このCMのようなストーリーを持ったCMは少ないので、今のうちに作っておけば宣伝の効果UPになるんではないでしょうか。
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