『百科全書』の図版集に収められた、デッサン用マネキンの図。ジャック・プルーストによる解説は以下の通り。 組み立てた人台とそれを種々の部分に分けたもの。人台は銅、鉄、コルクあるいは髪の毛で作り、セーム革で覆う。第3図[上図の左]の点線で示した人台の内部にはコルクや毛髪の詰め物を入れる。 (図版、引用とも上掲書、151ページ。) 部位ごとに分解され、平面(タブロー)上に整然と並べ置かれて、毫も隠された部分も無いまま視線に晒される、模型としての人体。そこには例えばラ・スペコラの「医師たちのヴィーナス」のような、覆い隠されたものとそれを開くことの弁証法も、あるいは後代のベルメールのようなフェティシスティックなサディズムも無く、「全てが平明で明白で説明可能である」という信に満たされている。
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