きのうお伝えしたシャリースのカミングアウトについて、ありがたいことにフィリピンのファンサイトCharice Maniaがインタビューの全文英訳を発表しています。また、AfterEllenがいろんな著名人からの激励のツイートをまとめていたので、そちらも合わせてちょっとご紹介。 詳細は以下。 Charice “I Am What I Am” | Charice Yep, she's gay: Filipina superstar Charice comes out as a lesbian | AfterEllen.com まずCharice Maniaによると、シャリースはTV番組『The Buzz』で“Opo, tomboy po ako”(はい、わたしは同性愛者です)と言った後、以下のように続けて話したんだそうです。 はい、わたしは同性愛者です。どうしてこのことが問題なのかわかりません。
先週の水曜日(2013年5月29日)、パリの国立装飾美術大学(École nationale supérieure des arts décoratifs)とパリ第8大学が主催する講演会のシリーズで、「インタラクションが臨界に達する時」("When Interaction Reaches the Critical Point")という話をしました(パリ第8大学の大久保美紀さんのブログに、講演の要旨と説明が英語とフランス語で掲載されています)。英語でわりとフリーに話したので、内容を正確に思い出して文章化することはできませんが、大まかに言えば「新聞女」と「フォルマント兄弟」という、一見かなりかけ離れたアーティストの活動を手がかりとして「インタラクション」概念の再検討を行うのが趣旨でした。いずれちゃんと文章化したいのですが、とりあえず要点を整理して日本語でメモしておきます。"The Critic
女哲学者テレーズ 作者: 関谷一彦出版社/メーカー: 人文書院発売日: 2010/12/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る訳者解説がなかなか充実している。この書の神に対するスタンスが理神論に近いこと、ラ・メトリ『人間機械論』からの影響、版毎に異なる挿絵(版画)の整理、挿絵と本文との関係の分析など。(2007-2010年度科研費の成果公開として出された訳書である。) この訳者解説から、「テクストとイメージ」の関係を論じた部分を抜萃しておく。 テクストと版画の違いは、テクストが読者を物語の時間の流れの中に誘い、語り手あるいは登場人物とともに行動をするかのように導くのに対して、版画は停止した時間の一場面を読者に見せる点にあるだろう。版画の鑑賞者は、本来覗くことができない性的行為の現場で、自らを覗きの位置に置くことになる。ただし、テクストと版
絵を書く 作者: マリアンヌシモン=及川,Marianne Simon‐Oikawa出版社/メーカー: 水声社発売日: 2012/07/18メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る何かヒントが転がっていないかと捲ってみた『絵を書く』、桑田光平氏の論考「メディウムとしての写真」に面白い図版を見つける。ロラン・バルト『明るい部屋』の最初の手書き草稿と、そのトランスクリプション。トランスクリプション内の経線で囲まれた中央部分は、手書き草稿では後から紙切れを糊付けして加筆した部分(紙片は左端のみが草稿の余白部分に糊付されており、下に書かれた文章も読むことができる)に対応しているという。バルトの草稿の形式それ自体についての分析は、この論考ではなされていないが、「コラージュ」、「テクストの配置がもたらすメタレベルでの相互言及」、「ダイヤグラム」といった問題系を考える際に、面白い題材にな
The Formation of a Persecuting Society: Authority and Deviance in Western Europe 950-1250 (English Edition) 作者: Robert I. Moore出版社/メーカー: Wiley-Blackwell発売日: 2008/06/09メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る R. I Moore, The Formation of a Persecuting Society: Authority and Deviance in Western Europe 950–1250, 2nd ed. (Malden, MA: Blackwell, 2007), 1–25. 1987年に初版が出されたムーア『迫害社会の形成』ははやくも中世史学の古典の一つとなっています。少しずつ
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前回の続きです。今回は,有業者のワープア率と非正規率を都道府県別に出してみようと思います。資料は,総務省の『就業構造基本調査』です。本資料から,15歳以上の有業者の年収分布と雇用形態を知ることができます。 http://www.stat.go.jp/data/shugyou/2012/index.htm ワープアとは,ワーキングプアの略称です。私は,各県の有業者のうち,年収が200万円に満たない者の比率を明らかにしました。まさに「働く貧困層」です。 もう一つの非正規率とは,非正規雇用の者が有業者全体に占める比率です。非正規雇用とは,原資料でいうパート,アルバイト,派遣社員,契約社員,および嘱託等の合算です。近年,こうした非正規雇用の比重が高まっていることは前回みた通りですが,その程度は県によって多様でしょう。 前回と同様,1992年と2007年の比較をします。分析対象は,15歳以上の有業者
はじめに 「一部改正案」の内容 第183通常国会に提出される予定の「生活保護法に一部を改正する法律案」については、すでに各メディアによって報道されているが、これは同じく提出される「生活困窮者自立支援法案」とのセットで、前者が引き締め策、後者は支援策という解釈がなされ、特に前者についての批判がなされているようである。 とはいえ、多くのマスメディアは、この間生活保護バッシングにそうとう荷担して来たので、ここで手のひらを返すように生活保護擁護を強めるのも、筆者には何となく釈然としないところもある。それはともあれ、ここでは少し冷静に、今回の改正案の内容をかいつまんで述べた上で、その背景を探り、いくつかの論点を整理してみたい。 まず、今回の一部改正がどのようなものなのかを簡単に見ておこう。改正点は主に5つである。 1)就労の自立を促すため、就労自立給付金を創設する。 2)被保護者就労自立支援事業の創
このノンテクニカルサマリーは、分析結果を踏まえつつ、政策的含意を中心に大胆に記述したもので、DP・PDPの一部分ではありません。分析内容の詳細はDP・PDP本文をお読みください。また、ここに述べられている見解は執筆者個人の責任で発表するものであり、所属する組織および(独)経済産業研究所としての見解を示すものではありません。 新しい産業政策プログラム (第三期:2011~2015年度) 「日本経済の課題と経済政策Part2-人口減少・持続的成長・経済厚生-」プロジェクト この論文は、仕事と結婚の両立可能性を分析した宇南山(2010; 2011)の結果を、最新データである2010年国勢調査まで延長したものである。宇南山(2010; 2011)は1980年から2005年までの国勢調査を用いて、過去25年間で女性の仕事と結婚の両立可能性が変化していないことを示していたが、この論文では両立可能性が2
間違った認識のマスコミ報道が、その認識に基づいた間違った理解を生み出し、それに対してまっとうな現実認識を持った人が、元々の議論に対してとんでもなく的の外れた批判をしてしまう・・・という奇怪な事態が、ジョブ型正社員構想をめぐって起こっていることを、この冷泉彰彦さんの文章ほど見事に浮き彫りにしているものはないように思われます。 http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2013/06/post-563.php(「限定正社員」構想の議論、欧米では一般的だというのは大ウソ) もちろん、冷泉さんは、職務や勤務地、労働時間が限定された労働者が欧米で一般的だということを否定しているわけではありません。 冷泉さんがウソだと言っているのは、元々のジョブ型正社員の議論とは全く逆のインチキな議論、すなわち、ジョブ型正社員は好き放題にクビにできるかのごとき議論です。 ですが、解雇に関し
【渡邉大輔(わたなべ・だいすけ)】 1982年栃木県生まれ。日本大学大学院芸術学研究科博士後期課程芸術専攻修了。博士(芸術学)。日本映画史・映画学 専攻。現在、日本大学芸術学部非常勤講師、早稲田大学演劇博物館招聘研究員。『21世紀探偵小説』など共著多数。 【佐々木敦(ささき・あつし)】 1964年生まれ。批評家。音楽レーベルHEADZ主宰。雑誌「エクス・ポ」編集発行人。早稲田大学文学学術院教授。『批評時空間』『未知との遭遇』『即興の解体/懐胎』『「批評」とは何か?』『ニッポンの思想』『小説家の饒舌』『絶対安全文芸批評』『文学拡張マニュアル』『テクノイズ・マテリアリズム』『ゴダール・レッスン』など著書多数。 〝映像圏〟から〝批評時空間〟へ ――テン年代の映画批評に向けて 対談:渡邉大輔 ×佐々木敦 ▼ 図書新聞企画イベント第1弾はR・ボラーニョ『2666』をめぐって、越川芳明氏と小野正嗣氏の
それは、ノスタルジックな未来のすべていまや当たり前のように僕らの世界を包む“現実(2010年代)”は、かつてたったひとりの男/渡辺浩弐が予言した“未来(1999年)”だった——!伝説的傑作にして20世紀最大の“予言の書”が、星海社文庫で“決定版”としてついに復刻。 ぱさぱさという羽音を聞き、反射的に自分の耳を叩いていた。 それで目が覚めた。上半身を起こしかけたら、誰かの手が肩口に触れた。 「どうぞそのまま、お休みになっていてください」 僕を見下ろしているのは、化粧っ気がない、それでいてとても美しい女性だった。 僕は、ベッドの上にいた。天井も壁も丸太造りだ。ログハウスの中だろうか。 彼女は僕の枕元からそっと何かをつまみ上げ、ベッドサイドのテーブルの上に置いた。小さな蛾だった。羽が折れているが、まだひくひくと動いている。 「これから死のうとする人が、無駄な殺生はいけません」 「そうだ、僕は……
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北京を訪問している野中広務元自民党幹事長は3日、中国の要人との会談で、沖縄県の尖閣諸島について日中国交正常化のときに、領有権問題を棚上げすることで、日中間で合意があったとする見解を伝え、日本政府の立場とは異なる野中氏のこの発言を中国の国営テレビや通信社が相次いで伝えました。 野中元自民党幹事長は、超党派の訪中団の団長として2日から北京を訪れており、3日、人民大会堂で中国の党最高指導部の1人で党内の序列が5位の劉雲山政治局常務委員と会談しました。 会談後、記者会見した野中氏などによりますと、この中で野中氏は、沖縄県の尖閣諸島を巡って41年前の日中国交正常化の際に当時の田中角栄総理大臣と中国の周恩来首相との間で領有権問題を棚上げすることで合意があった、と述べたということです。 これに対して、劉常務委員は、野中氏が長期にわたって日中関係の発展のために尽くした努力を評価し、中国としても日中関係の発
Minecraft 大規模大都市ワールドデータ「舞倉市」PV最新バージョン1.5配信!13/11/23〜製作期間:2年2ヶ月 MAP1枚分 (実寸:1km×1km四方)の超大規模大都市ワールドデータです。このワールドデータはバニラで作成しています。MODなどを使用しておりませんので、どなたでも同じ世界観でお楽しみいただけます。ver.1.7.2下記サイトよりダウンロードが可能ですhttp://www.planetminecraft.com/project/city-of-maikura-japanese-mega-city/舞倉市 市街地地図:im3150260前回 Craftin Hotel CM :sm20657579 <<< >>>次回 Ver.2.0予告 :sm22148146 マイリスト(mylist/31965154)メールでのお問い合わせはこちらまで。homoo.homoo@
●DVDで『ココロコネクト』を五話まで観た。これすごい。いや、作品としてすごいという感じはいまのところないのだけど(正直、そんなに面白くはない)、設定がすごい。『転校生』みたいに心と体が入れ替わるという話なのだけど、高校生の男女五人の心と体がランダムに入れ替わる。誰と誰(と誰と…)が、何時から何時まで入れ替わるのかわからない。きっかけとか前触れとか全然なくて、いつの間にか入れ替わっていて、いつの間にか元に戻っている。 登場人物を1から5と呼ぶとして、1の体と1の心という通常の状態を1−1と書くとする。すると、五人の「カラダ−ココロ」の組み合わせパターンは次の25通りあることになる(登場人物は男性二人、女性三人なので、それぞれのカラダとココロの組み合わせ(○−△)に対して、男−男、男−女、女−男、女−女という四つの異なる色分けがなされる)。 1−1、1−2、1−3、1−4、1−5 2−1、2
『リンカーン』を見てきた。これはアメリカ合衆国憲法修正第13条(奴隷の禁止)のためにリンカーン大統領を中心として行われた議会駆け引きを主題とする映画である。 で、私はいやみったらしい政治家同士の足の引っ張り合いとかねちねちしたロビー活動とかそういうものを期待して見に行ったので(私、ロビー活動が出てくる映画ってかなり好きだ)、最初いきなり戦争がでてきてびっくりしたのだが、まああのリンカーンが戦地に赴く場面は絶対必要だっただろうと思った。そうでないとアフリカンの登場人物の存在感が少なくなりすぎるし、あのアフリカンの兵士が大統領に話しかける場面だけで最初がぐっとしまって見える。 まあしかしこの映画の醍醐味はやっぱり、奴隷制度をなくす憲法修正条項のためにリンカーンが保守派と革新派の間でけっこう汚い手も使いながらあの手この手で部下を使って票を集める様子である。票集めがメインでクライマックスが議決場面
☆ハンス・ベルメールと「イメージの解剖学」 ベルメールがインスピレーションを得たという、16世紀の「デューラー派」による木製球体関節人形について、Sue Taylorの『Hans Bellmer: the Anatomy of Anxiety』(MIT Press, 2000)に図版が掲載されていた。 この書によれば、(ウルズラがパリに去った1934年以後)ベルメールは友人のLotte Pritzelとともにカイザー・フリードリヒ美術館で二体の球体関節人形を見たとのこと。肝心の木製マネキンだが、図版のキャプションには「Destroyed」とある。おそらくはベルメールがこの人形を見た直後くらいに、第二次大戦で破壊されてしまったのかもしれない。 ちなみにデューラー自身も、球体関節を思わせるような「人体模型」の素描を残している。 (上図はゴンブリッチ『芸術と幻影』岩崎美術社、1979年より) そ
☆16世紀:ペトラルカ『カンツォニエーレ』およびルネサンスの美人論 裸性 (イタリア現代思想) 作者: ジョルジョ・アガンベン,岡田温司,栗原俊秀出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2012/05/27メディア: 単行本 クリック: 13回この商品を含むブログ (10件) を見る『カンツォニエーレ』の文体の特徴としてよく指摘されるのが、その解剖学的性格である。詩人の歌のなかで、ラウラにはすでに死が与えられているため、その肉体は正しく解剖の対象なのである。ペトラルカは死した身体の各部位を、金属、宝石、象牙や果物などのメタファーによって表現し、愛の対象を言葉のメスによってばらばらに寸断する。[…]その[=ペトラルカの修辞法をパロディ化するポルノグラフィーの]極端な帰結が、ラウラをその祖先にいただく(と本人が信じていた)サド侯爵の諸作品である。女性の「全身像」が存在せず、ただ解剖学的な諸断片とし
機械との競争 作者: エリック・ブリニョルフソン,アンドリュー・マカフィー,村井章子出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2013/02/07メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 46回この商品を含むブログ (41件) を見る まずこの本を採り上げるなら、一応お約束なのでこれを…… 原題は一応意識してるみたいなので、言及してあげるのが筋ってもんでしょー。 で、本の内容はつまらない。機械が発達しているので、単純作業はどんどん置き換えられ、それを使える高技能でスーパースターな超高給取りと、もはやクソの役にも立たない機械以下の仕事に甘んじるしかない低技能職との二極分化が起きつつあるそうな。いま失業者がたくさんいるのはそのせいなんだって。景気が回復しても失業が減らないのも、所得格差が広がっているのも、そのせいなんだって。 そういう議論があり得ることは認めよう。機械は確かに頭がよくなっている
WILLPOWER 意志力の科学 作者: ロイ・バウマイスター,ジョン・ティアニー,渡会圭子出版社/メーカー: インターシフト発売日: 2013/04/22メディア: 単行本この商品を含むブログ (16件) を見る 文字通り意志力の本。ダイエットしようとして萎えたり、先送りしたり、やろうと思っていたのにいざやろうとするとつい別のことをやってしまったり、自分の意志力の弱さで泣きを見る場合は多い。どうすればいい? どうにかできるの? ということで、これはぼくが訳したエアーズ『ヤル気の科学』と同じテーマを扱った本だ。ぼくも人間だし、自分の訳した本は当然熟読しているので、テーマが重なっているとついつい自分の訳した本をひいき目に見たくなってしまう。が……これに関する限り、このバウマイスター本のほうが優れている。 ヤル気の科学―行動経済学が教える成功の秘訣 作者: イアンエアーズ,Ian Ayres,
についてのアデア・ターナーとマイケル・ウッドフォードの論争がvoxeuでまとめられている(H/T mainly macro)。ターナーがヘリコプターマネーを政策として検討すべき、と訴える一方で、ウッドフォードが懐疑論を展開している。以下は両者の主張の概要。 ウッドフォード ヘリコプターマネーも通常の量的緩和も、政府の財政および税政策が同じで、恒久的なマネタリーベースの増分が同じならば、完全予見における均衡は同一となる。 両者の効果が異なるとすれば、完全予見の前提が成り立たず、一般市民の受け止め方が違ってくることが原因である。 2001-2006年の日本の量的緩和では、人々はマネタリーベースの増加が恒久的なものだとは信じなかったし、現在の英米の政策当局者も中央銀行のバランスシートの拡張が恒久的なものではないと強調している。そうした状況では、需要が増加すべき理由は無くなる。 しかもヘリコプター
「科学史」という学問を知っている高校生はどのくらいいるのでしょうか? 「科学」の「歴史」を扱う科学史は、決して知名度の高い分野ではないと思います。「いったい科学史ってどんな研究をしているんですか?」「科学だから理系科目? それとも歴史だから文系科目?」そんな疑問を、大学に入るまで「科学史」をご存じなく、また「理系と文系がわかれていること」に苦しめられてきたという科学史家・隠岐さや香先生にぶつけてきました。(聞き手・構成/金子昂) ―― 最初に隠岐先生のご専門である科学史はどのような研究をしているのかをお教えください。 社会学者の筒井淳也さんが「社会学はなにか」という質問に対して、「どう答えても他の社会学者から違うと言われてしまう」とお話になっていましたが(*)、科学史も同様で、ひとによって言うことが違うんですよね。例えば、わたしはフランス語圏の研究を行っていますが、英語圏とフランス語圏の研
本稿では、1980年から2005年の国勢調査のデータを用いて女性の結婚・出産と就業の両立可能性の動向を分析した宇南山(2010; 2011)の結果を、最新データである2010年国勢調査まで延長した。新たに追加された2010年の結果に基づき推定した「結婚・出産による離職率」は62.4%であり、2005年までの推定値である83.6%より大幅に低かった。ただし、2010年の国勢調査は婚姻状態や労働力状態の「不詳」の影響を受けるおそれがあったため、その影響について考察した。結果的には、他の統計を用いて補正しても離職率の推計値は大きく変化しなかったことから、実際に両立可能性は改善したと考えられる。宇南山(2010; 2011)で指摘された離職率の最大の決定要因である保育所の整備状況は、2005年以降に有意に改善されており、両立可能性の改善は保育所の整備によるものと考えられる。
以前、ヒンズー・ムスリム間の暴力の鎮静化に経済成長が効果がある、という研究を紹介したが、その経済成長の効果は非対称的である、ということを示したNBER論文をタイラー・コーエンがMRで紹介している*1。論文の原題は「Implications of an Economic Theory of Conflict: Hindu-Muslim Violence in India」で、著者はオスロ大学のAnirban MitraとNYUのDebraj Ray。 以下はその要旨。 We study inter-group conflict driven by economic changes within groups. We show that if group incomes are “low”, increasing group incomes raises violence against th
6月3日、政府が年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など公的・準公的年金資金の運用方針の見直しに着手することが分かった。写真は夕暮れ時の東京上空。5月撮影(2013年 ロイター/Toru Hanai) [東京 4日 ロイター] 政府が、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など公的・準公的年金資金の運用方針の見直しに着手することが分かった。政府内に有識者会議を設置し、7月にも資産運用のあり方の観点から議論を始める。複数の関係筋が4日、明らかにした。 公的年金の資産構成は国債に傾斜してきたが、株式や外貨資産などリスク性資産の割合を拡大させ、長期・安定的なリターン確保を図りたい考えだ。政府は成長戦略の一環として、公的年金の運用方針見直しの考えを、5日の産業競争力会議で提案する。新たに設置する有識者会議は第1回会合を7月にも開き、今秋をめどに提言を取りまとめる方針だ。見直しの対象となる
一部訳してみました。 Feminist Approaches To Bioethics: Theoretical Reflections And Practical Applications 作者: Rosemarie Putnam Tong出版社/メーカー: Routledge発売日: 1996/12/27メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (1件) を見る フェミニスト倫理学者は,どのようなアプローチを採るにせよ,ニュートラルであろうとはしていない。彼女たちはあくまでも“女性の”道徳的関心事を検討し,自分がどこに焦点を合わせているかを進んで認め,自ら批判に身を晒している。自らの本心を明かした個人やグループは,人間性を乏しくすること――固有性や詳細な私事を欠落させること――であらゆる批判を寄せ付けまいとする公平で客観的でニュートラルな見物人よりも批判されやすいものである。ジェ
某所に詣でておりました。気になった話を幾つか。もちろん私が日本人だということで、日本向けの話というのも踏まえてのお話ということで。時間ないので箇条書きに。 ・ 自民党、前回の選挙で大勝したけど支持率は上がってないよね かねてから指摘されていることではありますが、得票率が伸びたわけではありません。反自民勢力が糾合に失敗して票が割れたため、わずかな得票差で大きな議席配分を可能とする小選挙区制度の特徴に則って第一党である自民党が大勝しただけです。 ・ 選挙のネット開放は組織票が強く出るね 何度検証してもそういう答えしか出ないので言い切っていいと思いますが、投票する可能性が高い名簿を持っている政党が擁立する候補者にのみネット解禁はプラスに出ます。向こう何回かの選挙は、その有効な票を持つメールアドレス集めに各陣営は徹することとなりましょう。 この辺は以前メルマガで書きました。 ・ 「アベノミクス」は
ジョイ・ディヴィジョン(Joy Division)の「Love will tear us apart」にインスピレーションを得て制作されたというブラウザー・ゲーム『Will Love Tear Us Apart』が公開。制作元はMighty Boxの模様。 以下はトレーラー映像
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