ふう、最近論文を書いていたのだが、ようやく初稿ができあがったので、ひと休憩。ちょっと今日は、この前書いたまっとうな認識論のことでも書きたいと思う。知識ないし正当化の理論としては、まあいろいろあるわけだが、僕が一番個人的に好きなのは、ノージックのsensitivity条件と言われるものである。僕がこれが好きな理由は、これは外在主義的理論のうちで、唯一明確に、弁別能力に焦点を合わせたものだからだ。この辺はいつか論文を書きたいと思っているので、そのうちにまた詳しく書きたい。 さて、ノージックによれば、sensitivityとは、知識の必要条件であり、以下のように定式化される。 (Sensitivity) if p were false, S wouldn't believe that p. Sensitivityにはよく知られた問題が、6つほどある。 1.Epistemic Closureの否定