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ブックマーク / morinorihide.hatenablog.com (22)

  • 名古屋哲学フォーラム2013で発表してきました。資料公開。 - 昆虫亀

    先日、名古屋哲学フォーラムで発表してきました。 http://www.human.nagoya-u.ac.jp/lab/phil/forum/ 名古屋哲学フォーラム2013秋 テーマ: 美を語る資格があるのは誰だ? 心理学(脳神経美学) vs 科学哲学 vs 分析美学 日時: 2013年9月14日(土曜日)午後1時半より 会場: 南山大学名古屋キャンパスR棟R32教室 提題: 川畑秀明(神経美学・慶應義塾大学文学部准教授) 「脳は美の何について語り得るか」 森功次(美学芸術学・日学術振興会特別研究員PD(山形大学)) 「美的経験と価値判断との間にある謎:来るべき共同研究に向けて」 太田陽(科学哲学、特に実験美学の哲学・名古屋大学大学院情報科学研究科) 「哲学的美学と経験的美学」 ご来場できなかった方々のために、(ほんの)少しだけ追記したものを、upしておきます。 名古屋哲学フォーラム20

    名古屋哲学フォーラム2013で発表してきました。資料公開。 - 昆虫亀
  • 9/13(金)に名古屋でトークイベントに出ます。Salon de NAKAYOSI 2 - 昆虫亀

    先日お伝えしたように9/14(土)は、名古屋哲学フォーラムでお話させてもらうのですが、 その前日にも、あいちトリエンナーレがらみのトークイベントに出ることになりました。 情報出るのが直近になってしまったけど、とりあえず告知しておきます。 イベントの内容としては、愛知県美術館学芸員の副田一穂さんがあいちトリエンナーレの作品など、現代アートについて考えるために、『分析美学入門』がらみでいろいろ質問してくるという感じだそうです。 私としては分析美学の枠組みを使って質問に答えながら、現代アートについて考えるための枠組みを整備できればよいかな、と。 分析美学は現代アートを考えるのにどれくらい役立つのか?ってのは、自分としてもまだよくわからないところがあるので、幅を広げて考える良い機会をもらえたなーという気がします。 Salon de NAKAYOSI 2 「美しさは客観的に存在する?」「適切な鑑賞と

    9/13(金)に名古屋でトークイベントに出ます。Salon de NAKAYOSI 2 - 昆虫亀
    gauqui
    gauqui 2013/09/11
  • 動画・音声で学ぶ美学 (英語) - 昆虫亀

    Podcastなどが大衆化してきたことで、世界的に高名な先生の授業や講演の様子がどんどんupされる時代になりました。 最近では大学の後押しもあって、講演の動画や音声ファイルがたくさん公開されております。 美学関係のものもここ数年でたくさん見られるようになりました。 いい時代ですね。 ただ今や世界中の国からいろんな学問の授業がたくさん公開されてますので、逆に探すも一苦労です。 「誰かまとめてくれないかー」と期待してましたが、待っててもしょうがないので、ざっと目についたヤツをまとめました*1。 リスニングの練習にもオススメです。 個人的に一番オススメなのは、Oxfordが提供している連続講義でJames Grantがやってるやつ。 前半はプラトン、アリストテレス、ヒューム、カントと歴史的な講義。 後半は最近の分析美学の議論を紹介しています。 聞き取りやすいし、内容もわかりやすい。 Aesthe

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  • 『分析美学入門』解説エントリ、その4、日本語で読める分析美学2 - 昆虫亀

    『分析美学入門』解説エントリ、続きです。 今回は第7章以降のトピックで日語で読める分析美学の文献紹介をしていきます。 翻訳は相変わらずあまりないですが、日語の論考はまとめたらそれなりに数ありますね。 webから取れるものも多いです。 第7章 意味解釈と作者の意図 このトピックでは、最近『美学』に河合大介さんの論文が出ました。 河合大介(2012)「現実意図主義の暇疵」『美学』63(2), 1-12, これに関して似たような議論は、言語哲学や言語学の領域でたくさんなされてきたはずなので、そっちの領域に何かいい論文があるのかもしれません。何かあったらお知らせ下さい。 まぁ言語学に関しては最近良質の解説書が出たので、それを読むのが一番いいのかもしれません。高いけど。 アラン・クルーズ『言語における意味』片岡宏仁訳、東京電機大学出版局、2012 第8章 フィクション フィクションについては日

    『分析美学入門』解説エントリ、その4、日本語で読める分析美学2 - 昆虫亀
  • 『分析美学入門』解説エントリ、その3、日本語で読める分析美学1 - 昆虫亀

    『分析美学入門』解説エントリ、その3です。 前回から少し間があきました。まぁあまり焦らず、気が向いたら書くという感じですこしずつ続けていこうかなと思います。 各章の解説や補足など書いていくつもりだったのですが、ちょっとその前に今回は、『分析美学入門』を読んでもう少し分析美学について知りたいなーと思った人のために、日語で読める分析美学の文献をすこし紹介しておこうかなと思います。 ※追記:2019年から「分析美学邦語文献リーディングリスト」を作成し、公開しています。そちらもどうぞ。 あとがきにも書いたように、残念ながら分析美学関係の文献は翻訳があまり進んでおりません。『分析美学入門』の文献表ページに、邦訳のあるものは載せておりますが、そんなに多くはないのですね。ほんとは分析哲学みたいに基礎論文集を数巻組で出したいのですが、昨今の出版事情のせいか、数巻組の翻訳論文集とか出してくれなさそうです。

    『分析美学入門』解説エントリ、その3、日本語で読める分析美学1 - 昆虫亀
    gauqui
    gauqui 2013/06/18
    (´つヮ⊂)ウオォォ
  • 『分析美学入門』解説エントリ2、分析美学とは何か、その二 - 昆虫亀

    『分析美学入門』解説記事、その2です。 今回は前回の続きとして、分析美学の60年代以降の発展をざっと(ほんとにざっと)書いていこうと思います。 60年代以降、分析美学は様々なトピックで議論を発展させていきますが、なかでも大きな発展をみせたのは、「芸術の定義」についての議論でした。これは64年のダントーの論文「アートワールド」が、ひとつの契機として挙げられます。(そこに至るまでの細かい流れもあるのですが、そのへんは『分析美学入門』の第五章を読むべし。) 私の見るところ、この芸術の定義の議論が発展したひとつの重要な要素は、芸術の価値についての議論と「芸術」というカテゴリーについての議論をちゃんと分ける、という姿勢が美学者たちの間でしっかり共有されたことだと思います。ダントーやディッキーは「価値が低い芸術作品も芸術ですよ」という考え方をしっかり保ちながら、芸術の定義を練り上げていきました*1 ま

    『分析美学入門』解説エントリ2、分析美学とは何か、その二 - 昆虫亀
  • 翻訳を出しました。ロバート・ステッカー『分析美学入門』 (+ 詳細目次と、原著の誤植表) - 昆虫亀

    ながらくおまたせしておりました翻訳がようやく出ました。 ロバート・ステッカー『分析美学入門』森功次訳、勁草書房、2013年です。 長かったですね。約3年かかりました。はじめ勁草に話持ちこんだ時には「半年で仕上げます!」とか大口叩いちゃったんですけどね。翻訳なめてましたね。嘘八百もいいところですわ。 でも時間かけたぶん、すこしは良い訳文をお届けできたのではないかと思います。 「訳者あとがき」でも書いておりますように、翻訳作業においてはほんとうに多数の人にお世話になりました。翻訳を見ていただいた方々、訳文や注にアドバイスくれた方々、ほんとうにありがとうございます。 またスペースの関係で名前は挙げられなかったけど、他にも、出版に際していろいろと相談に乗っていただいた方、このを訳す意義を汲み取っていろいろと励ましてくれた方々、分析美学の勉強会のメンバー、その他精神的に研究生活を支えてくれた友人

    翻訳を出しました。ロバート・ステッカー『分析美学入門』 (+ 詳細目次と、原著の誤植表) - 昆虫亀
    gauqui
    gauqui 2013/06/02
  • 『分析美学入門』解説エントリ1、分析美学とは何か、その一 - 昆虫亀

    『分析美学入門』解説エントリです。 今日から気分が乗ったら、ちょこちょこと書いていくことにします。 まずは「分析美学」という言葉について、解説しておこうと思います。 訳者あとがきにはつぎのように書きました。 原書のタイトルは直訳すれば「美学と芸術哲学」であるが、日では英語圏の美学を指す言葉として「分析美学」という言い方がよく用いられているので、訳書のタイトルも『分析美学入門』とした。まずはこの呼称について、いくつか述べておこう。 書であつかわれているのは、厳密にいえば、「分析哲学の伝統を受け継ぎつつ主に英語圏で行われている美学」である。タイトルに「分析美学」という語を用いたものの、じつは最近ではanalytical aestheticsという語はあまり用いられなくなってきている。これには理由がいくつかある。ひとつには、「分析的哲学」「大陸系哲学」という区分けが近年見直されつつある、と

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  • 次回の現代美学研究会はRobert Stecker (2012) "Artistic Value Defended" - 昆虫亀

    コツコツと数回にわたってSibleyを読んで、ようやく読み終わったので、次回の現代美学研究会は Robert Stecker(2012) "Artistic Value Defended" in The Journal of Aesthetic and Art Criticism を読みます。 Dominic Lopesが2011年に、「芸術的価値ってうまくやれば美的価値に還元できるんじゃねーの」みたいな論文書いていたのですが、それにステッカーが応答してる論文です。 僕はステッカーの芸術的価値についての基的な考え方については、今翻訳中のAesthetics and the Philosophy of Artの11、12章あたりで読んでいたので、Lopesの論文が出たときは「これステッカーと対立するよねー」と思っていたのですが、ステッカー先生もしっかりと反論をお書きになったご様子。 このあ

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    gauqui
    gauqui 2013/02/27
  • ポピュラー音楽の存在論における「トラック」概念について。Jaspmシンポジウムをうけての雑感。 - 昆虫亀

    先週日曜日は、Jaspmのシンポで今井晋vs増田聡さんのプロレスめいたシンポ(http://d.hatena.ne.jp/smasuda/20121108)がやってて、行きたかったんだけどまぁ参加費高いし(4000円!)予定もあったので今回は諦めるかー、と思ってたところ、さる徳のあるお方(八田さん@mhatta)がUstreamやってくださったので、それ聞いてたのでした。面白かったです。八田さん、わたし面識ありませんが、あらためて御礼申し上げます。 まぁ基的な感想はTwitter上ですでに述べたし、今井にもいろいろ感想伝えたので、まぁ今後の研究に期待すっか、という感じだったのですが、 というわけで来年も今井増田第二ラウンドやるよ!2013年は関西学院大に集合。男・八田に御礼のひとつもいわんとUSTタダ見したくらいであーだこーだゆうてる人たちにも是非現場に来ていただいて心ゆくまで呑んでサシ

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  • イメージそれ自体に権利はあるのか。 - 昆虫亀

    表象文化論学会、秋の研究大会に行って来ました。 ちょっと色々考えたことを。また長いです。 シンポジウムで、「イメージの権利」とかいうのが話題になってた(http://www.repre.org/conventions/7_1/1_3/)。 学会シンポジウムにありがちな、もやっとしたテーマである。 いろいろ議題は多岐にわたってて面白いシンポだったし、大変勉強になった(、とりわけ加治屋先生の話はとても楽しかったし、翻訳につながる良い知識も得られた)のだが、途中から「イメージそれ自体がもつ権利」というのが議論になってた。今日は、これについてちょっと考えたことを書きたいと思う。 あらかじめ言っときますが、別に特定の誰かをdisってるわけではないです。 あくまで思考整理が主眼であります。 さて、 そもそも、モノそのものが持つ権利って、何よ?という気もするが、今日はそこまで話を広げずに、「イメージ」に

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  • 山形浩生氏の再反論をうけて。 - 昆虫亀

    さっそく再反論が来てました。 http://d.hatena.ne.jp/wlj-Friday/20120121 お忙しい中、わざわざありがとうございます。当に感謝しております。 この議論で世間の皆様がすこしでも美学に関心をもっていただけているようで、こういうマイナーな学問をやっている者としてはありがたい機会であります。 でも相変わらず、山形氏は議論の問題設定を誤解されているようなので、ちゃんと書いておきますね。 1.山形氏の誤解 注意して欲しいのは、ここで議論されているのは 「いきなり目の前に人工物だか自然だかよくわからないものが出されたときに、それをわれわれはどのように判別し、どのように見ることができるのか?」という問題ではありません。 ちゃんと読んだひとはわかると思いますが、 ここで問題になっているのは 「いままで自然樹木が生えていたような場所に、(植物の維持費削減などのために)

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  • 西村清和『プラスチックの木はなにが悪いのか』への山形浩生氏の書評 - 昆虫亀

    西村清和の『プラスチックの木でなにが悪いのか』について山形浩生が書評(のようなもの)を書いてる。 http://d.hatena.ne.jp/wlj-Friday/20120120 ただ、読み方があまりにひどい*1。 このひと議論の流れをまったく理解できてないどころか、そもそも哲学書の読み方を身につけてないんじゃないか、とも一瞬思ってしまったけども、まぁ一応たくさんを読んでらっしゃる人だし、英語も読める人だし、西村の書き方も悪い所がないわけではないので、一応、専門家の端くれとしてフォローしとかなきゃいけないな、とおもって書く次第。 いっときますが、個人攻撃ではありません。こういう誤読はよくあるし、このあたりの議論をこれまでちゃんと世間に紹介してなかった美学者にも責任があるのです。 このについては、以前のエントリも参照。 はい。 では、最初に山形氏が引用している一文。 自然の木を断念し

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  • 美学を一から勉強するひとのために:文献リスト - 昆虫亀

    先日、「美学を一から勉強しようとするひとは何読めばいいですか?」って聞かれました。 これまでは「美学研究者なら誰に聞いても同じような答え返ってくるんじゃね?」と思ってて、わざわざ参考文献リスト作ってなかったのですが、昨日amazonで「美学」で検索したら中井正一の『美学入門』とか出てきたんで、やっぱ公の場に出しといたほうがいいかな、と。 では以下、わたしのオススメです。 ちなみに、日語文献です。 英米系分析美学の入門書については、以前書いたので、こちらを見てください⇒★。 はい。 とりあえず、最初はこれ読んで下さい。 西村清和『現代アートの哲学』 まぁ教科書として書かれてますので、読みやすいですし、素朴な日常的関心から専門的な議論への持って行き方が上手いので、読んでて面白いと思います。 練習問題もついてるし、ちゃんと自分で考えたいひとにはオススメ。 読みやすいという点では、これも良いで

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  • 立命館で分析美学のレクチャーしてきました。資料公開。 - 昆虫亀

    立命館大学の「分析哲学と芸術」研究会にレクチャーに行って来ました。 これです⇒(http://d.hatena.ne.jp/conchucame/20111121) 田邉くん、吉田さん、貴重な機会をどうもありがとうございました。 2日間、立命館の優秀なPDの方々にもいろいろ話を聞いていただきました。感謝です。 むしろうちの研究室でもああいう人呼んで、なんかやりたいのですが。 パワポのデータを公開しておきます。 発表者用のノートデータも見れますので、興味ある人はそちらも読んでいただけると、理解が深まるかと。 とくに初日のやつは、最近わたしが考えている立場をつよく出しております。 批判、ツッコミなどお待ちしております。 「分析哲学と芸術」研究会:レクチャー資料 一日目(2011/12/1)「芸術的価値とは何か」 ⇒ こちら 二日目(2011/12/2)「ケンダル・ウォルトンのフィクション理論に

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  • 紀要論文が出ました。ウォルトンのフィクション論。 - 昆虫亀

    やっと出ました*1。 森功次「ケンダル・ウォルトンのフィクション論における情動の問題――Walton, Fiction, Emotion」(『美学芸術学研究』29号、2010年) そのうち東大のリポジトリにも綺麗なPDFがupされるとは思いますが、いつになるか分からないので、もう自分でスキャンしたやつをupしときます。 ※2012/07/13追記: 正式にアップされました。 → pdfリンク 興味ある方はどうぞ。 また序文引用しときます。 「ケンダル・ウォルトンのフィクション論における情動の問題――Walton, Fiction, Emotion」 1970年代以降のフィクション論を――とりわけ分析美学のフィクション論を――ケンダル・ウォルトン(Kendall Walton)の仕事を抜きにして語ることはできない。再現(representation)をテーマにウォルトンが長年構築してきたごっ

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    gauqui 2011/11/04
  • ■[仕事][連絡]批評理論と社会理論〈1〉アイステーシス (叢書・アレテイア)に寄稿しました。 2011-11-02 - 昆虫亀

    ようやく出ました。 amazonデビューです。いぇい。 第5章「作品の倫理性が芸術的価値にもたらす影響――不完全な倫理主義を目指して」を執筆してます*1。 分析美学の枠組をつかいながら、芸術作品の倫理性とそれが作品の価値に与える影響について考えよう、という論文です。 具体的にはBerys Gautの理論を検討しつつ、倫理主義の立場を全面的に引き受けるのは問題があるんじゃないか、という主張をしてます。 序文のとこだけ引用しときますね。 序 三人の映画好きが、マフィア映画の傑作『ゴッドファーザー』について、こう話している。 晴郎「この映画の見所は、なんといってもボスの冷酷非情な振る舞いだ。とりわけ、あの残酷な殺戮シーンは、素晴らしい。」 長治「何言ってるんだ。この作品が傑作たりえたのは、真の家族愛を描いているからだよ。」 重彦「いや、残虐性とか愛とか、作品の評価に関係ないんじゃないかな。絶妙な

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  • 美学会全国大会@東北大学の津上講演を巡る議論について一言 - 昆虫亀

    第62回美学会全国大会@東北大学、発表してきました。 みなさま、お疲れ様でした。3日間いろんなひとといろいろ議論できて楽しかったです。 今日のブログはちょっと長いです。 最終日に「たそがれフォーラム」という名目で三人の先生(津上英輔、小田部胤久、岡田温司)が発表されたのですが、 そのうち津上先生の講演について、変な発言がツイッター上で飛び交っていたので、ちょっと一言言っとかなきゃな、と思って。 あらかじめ言っておきますと、以下は津上擁護のための文章です。 まず講演について説明しておきます。 津上先生がひとつ写真をあげました。 「津波で家などがほとんどすべて押し流された後に、残っていたコンクリートのアパートの写真」 です。 閖上地区のアパートの写真でした。 晴れ渡った空のした、他の家や車などが皆なくなって、アパートだけがぽつんと建っていたわけです。 (ネットから似たような画像をちょっと探して

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    gauqui
    gauqui 2011/10/19
  • 美学会全国大会で発表します。(10/15-17@東北大学) - 昆虫亀

    美学会全国大会で発表します。 今回は、分析美学の道具立てを用いつつサルトル研究をやろう、という試みであります*1。 発表は、二日目の午後というなかなか良い場所が当たりました。いぇい*2。 発表要旨を掲載しときます。 (要旨通りの発表になるかはわかりませんが。) 「サルトル『聖ジュネ』における「不道徳作品」の善用」 森 功次(もり のりひで) (東京大学、美学芸術学) 1952年、ジャン=ポール・サルトルは、ジュネについての長編論考『聖ジュネ』を発表した。裏切り、窃盗、男色を詩的技巧を駆使して描くジュネを論じた最後に、サルトルは「ジュネの善用のための祈り(Prière pour le bon usage de Genet)」と題された節を付している。ここで語られるのは、ジュネの不道徳的な小説を読者はいかにして善用できるのか、である。発表は、芸術の倫理的価値に関して現代英米圏で行われている論

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  • 現代美学研究会、次回はNick Zangwill(2001) "Formal Natural Beauty" - 昆虫亀

    分析美学の勉強会ですが、次回はNick Zangwill "Formal Natural Beauty", Proceedings of the Aristotelian Society, 2001.を読みます。 2011年8月23日(火)20時より、@東大郷美学研究室です。 Zangwillはほぼ毎年日に来てる哲学者で、まぁご存じの方も多いと思います。 美学業界では、「美的なもの(the aesthtetic)」に関する議論では、必ずといっていいほど言及される論者として、有名です。 Stanford Encycropedia of Philosophyの「美的判断」の項目を執筆したりしてます。 http://plato.stanford.edu/entries/aesthetic-judgment/ 最近、この研究会のメンバーの関心が「美的なもの(the aesthtetic)」に向

    現代美学研究会、次回はNick Zangwill(2001) "Formal Natural Beauty" - 昆虫亀
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    gauqui 2011/08/18