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ブックマーク / artscape.jp (13)

  • 市民の、市民による、市民のためのアートバーゼルのケーススタディ:フォーカス|美術館・アート情報 artscape

    スイス・バーゼル市では、アートの市民への帰属感が強い。 ひとつには、パブリック・コレクションとしては世界最古となるバーゼル市立美術館のコレクションがあることによる。 そして、公共空間での作品設置、つまりパブリック・アートと呼ばれる作品が市内外に多く点在しており、アートが市民の目に触れる機会が多く設けられていることによる。 それだけではない。パブリック・コレクションやパブリック・アートの作品の多くが、多くの個人・団体・企業からの寄贈・貸与作品により形成されており、パブリック性が複層化した相を示している。 コレクションと寄贈作品 バーゼル市立美術館の作品購入費は、公開されている資料いわく、年間約1.1億円だ。近年4年間(2006-2009)の代表的な購入作品は、オラファー・エリアソン、アンドレアス・グルスキー、ガブリエル・オロスコ、スティーブ・マックイーン、ヴォルフガング・ティルマンス、ダグラ

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    gauqui 2013/10/02
  • [シリーズ1:“美術”の現在形]「現代美術用語辞典 ver 1.0」から「Artwords(アートワード)」までの10年を振り返る[第2部]:トークシリーズ:「Artwords」で読み解く現在形|美術館・アート情報 artscape

    3. 戦後日美術を再検討する展覧会 ○「具体」──ニッポンの前衛 18年の軌跡(国立新美術館、2012) ○「日画」の前衛 1938-1949(東京国立近代美術館、2011) ○「TOKYO 1955-1970」(Moma、212) ○エイドリアン・ファベル『Before and After Superflat: A Short History of Japanese Contemporary Art 1990-2011』 ○尾崎信一郎「重力」展、「痕跡」展画 4. 戦争画 ○「会田誠」展 ○アジアのリアリズム展 ○鶴岡政夫 5. 境界領域の展覧会 ○増える建築系展覧会──石上純也、建築模型 ○「石子順造的世界──美術発・マンガ経由・キッチュ行」 ○「東京国際マンガ図書館」オープン ○メディア・アートの歴史化 6. アーカイブ、記録、インターネット ○展覧会図録の変容──長時間化と記録

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    gauqui 2013/02/18
  • 絵画的保守主義と結合の美学──「会田誠展:天才でごめんなさい」レビュー:フォーカス|美術館・アート情報 artscape

    おおよそ初期作品とは、その作家がのちに展開することになる方法論をあらかじめ開示するものである。会田誠の場合、実質的なデビュー作となった《巨大フジ隊員VSキングギドラ》(1993)がそれに相当するだろう。では、会田誠における「方法」とはなにか。 1991年に制作された《あぜ道》という作品がある。あぜ道と女子高生の頭部の髪の分け目が一につながり、画面を真ん中から分断する。あぜ道のモチーフになっているのは、東山魁夷の《道》(1950)であり、女子高生はのちに会田が執拗に描くことになる対象である。ここでデモンストレートされているのは、来出会うはずのない事象同士の、絵画的な結合の仕方だ。髪の分け目はあぜ道となり、近代日画と女子高生というかけ離れた対象を「結合」する。会田誠の絵画に一貫するのは、このような、けっして出会うはずのない複数の事象を、絵画的な空間表現を通じて接続するという主題系である。

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    gauqui 2012/12/19
  • 〈歴史〉の未来|美術館・アート情報 artscape

    [2010年05月15日号(濱野智史)] 昨年始まった連載も、今回でいよいよ最終回となる。これまで連載では、ニコニコ動画やTwitterといったウェブサービスを例に挙げながら、「歴史」を支える情報基盤がはたして今後どのように変容していくのかについて、拙いながらも思考実験的な論... この記事を読む [2010年03月15日号(濱野智史)] 連載5回目となる今回は、前回予告したとおり、昨年12月に行なわれた国立国会図書館館長・長尾真氏とのトークイベント「d-laboセミナー:これからの知──情報環境は人と知の関わりを変えるか」の内容をもとに、図書館というアーカイヴの未来につい... この記事を読む

  • アートプロジェクト探訪|美術館・アート情報 artscape

    [2010年12月15日号(白坂由里)] 六木のように華やかでもなく、秋葉原のように異色でもない、東京のごく普通の住宅街にある「遊工房アートスペース」。アーティスト・イン・レジデンス(AIR)と非営利ギャラリーでの展覧会を平行して通年行なっているオルタナティブスペースだ。また... この記事を読む [2010年10月01日号(白坂由里)] 「祭りとアートに出会う島」をテーマに、2001年4月にスタートした愛知県一色町の離島、佐久島のアートによる地域活性化事業「三河・佐久島アートプラン21」が開始から10年が過ぎた。この3年は毎年約1万人ずつ観光客が増え、年に約6万人が訪れ... この記事を読む

  • デジタルアーカイブスタディ|美術館・アート情報 artscape

    [2023年09月01日号(三島大暉)] コロナ禍で大きく加速したDX(デジタルトランスフォーメーション)の流れのなか、2022年に改正された博物館法では 「博物館資料に係る電磁的記録を作成し、公開すること」という項目が追加 され、国内の文化的基盤を支えるミュージアムにおいても、デ... [2023年01月15日号(中川裕美)] 「写真とは何か」という問いは人々の間で長らく繰り返されてきた。1839年にフランスの科学アカデミーでダゲレオタイプ(銀板写真)が公表されて以来、絵画や彫刻と並ぶ複製芸術作品として、また日常のスマートフォンで撮る記録画像として──視覚メディア...

    デジタルアーカイブスタディ|美術館・アート情報 artscape
  • アート・アーカイブ探求|美術館・アート情報 artscape

    果てとチーク『グーグス・ダーダ』 2023/12/14~2023/12/17 BUoY 著者:山﨑健太 流れる血が見えなければ、そこにある痛みもないことにできるのだろうか。果てとチーク...

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    gauqui 2012/07/31
  • 「Google Art Project」世界とつながっているアート──グーグル 村井説人:デジタルアーカイブスタディ|美術館・アート情報 artscape

    Google Art Project」世界とつながっているアート ──グーグル 村井説人 影山幸一 2012年05月15日号 Google Art Projectトップページ Google Art Projectインタビュー 1998年に創業した、米国カリフォルニア州に拠地を置くグローバルなIT企業GoogleCEO:ラリー・ペイジ)が、「Art Project」第1弾を公開したのは2011年2月だった。Webサイトでいつでも美術館内を歩いているように移動しながら作品を見ることや、作品に近づき細部まで鑑賞することなどができる「Art Project」。そのプロジェクトに参加した美術館は、ニューヨーク近代美術館、ロンドンのナショナルギャラリーなど9カ国17館、作品約1,000件であった。CGを使ったバーチャルミュージアムは珍しくないが、ストリートビューで実在する美術館内を自由に動けるの

  • 医学と芸術:生命と愛の未来を探る──ダ・ヴィンチ、応挙、デミアン・ハースト(森美術館):フォーカス|美術館・アート情報 artscape

    今日、自然や生命、さらにはより局所的に脳という臓器への関心が高まるなかで、哲学や芸術など近世以降自然科学と分岐し自律的に展開していった領域が、改めて自然科学、とりわけ経験科学とプロダクティヴな関係を取り結ぶことを課題としている。展覧会もまた、こうした流れにおける重要な問題提起であり、一旦分かれてしまった医学と芸術がかつていかなる関係を結び得たのか、あるいはこれから結び得るのかについて、深く考えさせられる内容となっている。 入口を入ると、のっけから自らの切開された子宮をむき出しにして授乳する裸婦が出迎える。このジャック=ファビアン・ゴーティエ・ダゴティによる妊婦の解剖図が象徴的に示すように[fig1]、この展覧会が照らし出すのは、医学を支える「生きたい」という切実な願望というよりはむしろ医学の名のもとに付随的に追及されてきた欲望である。展覧会場はいわば医学・医術を隠れ蓑に生きのびてきた人間

  • ブックナビゲーション 06年8月/視覚文化論の向こう側──門林岳史

    「視覚文化論」という言葉も最近では日語に定着してきたようである。「高級」な文化と「低級」な文化の区分を支える価値規範が批判にさらされ、あるいはそうした区分そのものが自ずと有効に機能しえなくなり、自律的な領域/活動を包摂する「芸術」というカテゴリーがますます自明なものでなくなってきた状況のもと、視覚文化論は、狭い意味での造形芸術にとどまらない視覚的表象一般を対象として扱いうる研究領域として美術史を鍛えなおすことをその企図とし、80年代以降アメリカを中心に徐々に人文諸科学のなかに浸透してきた。一方に比較文学、他方にメディア論を隣接領域として抱えつつ、この新しい研究領域は今では英語圏のみならず、日語でのアウトプットを含み世界的に高い生産性を見せているようだ(最近の成果として前者に坪井秀人『感覚の近代──声・身体・表象』、後者に和田伸一郎『メディアと倫理──画面は慈悲なき世界を救済できるか』を

  • 2000年以降の日本各地のアート・シーンを振り返る──〈Dialogue Tour〉総括にかえて:Dialogue Tour 2010|美術館・アート情報 artscape

    artscape開設15周年記念事業として、2010年の7月から約1年をかけて全国各地の実験的な試みをリサーチしてきた〈Dialogue Tour 2010〉。その総括として、芹沢高志氏、光岡寿郎氏、そして企画の監修者・鷲田めるろ氏にお話しいただいた。地域のアート・シーンを振りながら、おもに2000年以降の活動・関心とartscapeが訪ねたスペースとの繋がりを探ることで、現在をとらえ直し未来を望む議論へと展開していった。 人の繋がりにかたちを与える 鷲田めるろ──この1年間、全国8カ所の小さなアートスペースを巡る〈Dialogue Tour〉に監修者として関わりました。私自身もそのなかの一カ所である、金沢のCAAK★1というスペースの運営に関わっていますが、artscapeの開設15周年を記念するこの事業では、ほかのスペースと情報交換しながら、いまの美術の動向や日各地のアートシーンを

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    gauqui 2011/09/19
  • 2000年以降の日本各地のアート・シーンを振り返る──〈Dialogue Tour〉総括にかえて:Dialogue Tour 2010|美術館・アート情報 artscape

    ビルバオの戦略 鷲田──今日の鼎談に先立って光岡さんが書かれた論文「グローバル化の分光器としてのミュージアム」を読ませていただきました。グッゲンハイム美術館のグローバル戦略という文脈のなかで、特にビルバオでの事例に関心を持ちました。一般的に〈アメリカ化〉は〈文化の均質化〉とネガティブにとらえられがちなところをポジティブに読み替えようとされていることや、ビルバオにあるインフォーマルなカフェの役割の分析は、地方性ついて考えるうえで示唆に富むものでした。この論文を書かれた背景はどのようなものだったのでしょうか。 光岡寿郎──この論文の主題は、〈グローバリゼーション(Globalization)〉〈アメリカナイゼーション(Americanization)〉〈カルチュラル・ホモジェナイゼーション(Cultural Homogenization=文化の均質化)〉と言われる概念の混同と誤解を解きほぐすこ

    gauqui
    gauqui 2011/09/16
  • 美術の基礎問題 連載第2回……村田 真

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