避難民が密集するパレスチナ自治区ガザ南部ラファで、イスラエル軍の本格侵攻の危機が高まっている。大規模な殺害に直面しながら国際社会が止めることができていない中、日本の大学では米国を発端に拡大する抗議デモに連帯する動きが相次いでいる。若い世代が上げる声は、停戦を促す力となるか。分断と憎悪の連鎖を断ち切るすべを考えた。(西田直晃、木原育子、安藤恭子)
水俣病患者らでつくる団体との懇談で、水俣病患者連合の松崎重光副会長(右手前)の話を聞く伊藤信太郎環境相(左奥)=熊本県水俣市で2024年5月1日午後4時34分、吉田航太撮影 水俣病患者・被害者らと伊藤信太郎環境相との懇談時に環境省職員が被害者らの発言を制止した問題を巡り、被害者団体側に「3分間の持ち時間を守らないのがおかしい」などと批判する電話やメールが9日までに少なくとも5件あったことが10日、明らかになった。 関係者によると、電話やメールは9日にあり、「ルールを無視した被害者側が大臣に謝るべきだ」「3分間で足りないなら、長く時間を取るよう環境省と事前に調整すべきだ」と指摘する内容だった。匿名のほか、名前を名乗ったケースもあった。いずれも脅迫めいた文言などはなかった。 熊本学園大水俣学研究センターの花田昌宣シニア客員教授は、被害者側に対する批判について「水俣病は国と県に被害を拡大させた責
日本維新の会の馬場代表は9日の会見で、自民党派閥の政治資金問題に関する政治倫理審査会でのさらなる実態解明について「もっと他にやることあるでしょうというのが、国民の率直な感想だと思う」と否定的な考えを示した。 衆院では補選の結果を受け政倫審の野党委員が増え、野党のみでの審査申し立てが可能になったため、野党側は8日、政治資金収支報告書に不記載があった自民党議員のうち、政倫審で弁明していない44人の審査を正式に申し入れた。維新も賛成している。 しかし馬場氏は、今後弁明が行われる場合の対象は若手や末端の議員が増えることを念頭に、「頭の中で現実的なことをシミュレーションしてください。このあいだの政倫審よりもっと低いレベルのことが延々と行われる」と効果を疑問視した。 馬場氏はさらに、「政倫審を一度やってみて、あれが何の効果があるのか。今や政治と政治家全体に不信感が持たれている。その不信感を払拭すること
水俣病の患者らの団体との懇談会で、環境省の職員が団体側の発言を遮り、マイクの音を切った問題で、環境省の担当者が司会をする際に使用した台本に「3分でマイクオフ」と明記されていたことがわかりました。この…
水俣病の患者らの団体との懇談会で、環境省の職員が団体側の発言を遮り、マイクの音を切った問題で、環境省の担当者が司会をする際に使用した台本に「3分でマイクオフ」と明記されていたことがわかりました。 この問題は今月1日、伊藤環境大臣と水俣病の患者らの団体との懇談会で、環境省の職員が団体側が発言している最中に持ち時間を過ぎたため、マイクの音を切ったもので伊藤大臣は8日、熊本県水俣市を改めて訪れ、団体側に謝罪しています。 環境省は9日、懇談会で担当者が司会をする際に使用していた台本を公表しました。 台本には制限時間の3分が近づいた場合には、司会が「申し訳ありませんが、他の団体様のお時間もございますので手短にお願いします」と伝えたうえで、「3分でマイクオフ」とマイクの音を切ることが明記されていたことがわかりました。 また、台本には「長くなるようでしたら、失礼とは存じますが、途中でお声かけし、当方でマ
ガザ南部の医療態勢について、WHOのテドロス事務局長が警告を発した/Fabrice Coffrini/AFP/Getty Images (CNN) 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は8日、イスラエル軍の侵攻が続くパレスチナ自治区ガザ南部の医療態勢について、各病院が保持している燃料はあと3日分しかなく、医療サービスの提供がまもなく停止する恐れがあると警告した。 SNSへの投稿で、エジプトとの境界線上にあるラファ検問所の閉鎖により国連の燃料搬送が妨げられ続けていると指摘。燃料がなければ全ての人道支援作業は止まるとし、援助物資もガザへ届けられないと訴えた。 人道支援作業は緊急に拡大する必要があるが、イスラエル軍によるラファでの軍事作戦が極度の困窮にあえぐ多数の住民へ援助物資を提供する作業をさらに滞らせていると続けた。 イスラエル軍当局者は7日、ラファ検問所のガザ側の制圧を発表。ガザ側にイ
Published 2024/05/10 08:28 (JST) Updated 2024/05/10 13:46 (JST) 【ニューヨーク共同】国連は9日、パレスチナ自治区ガザ最南部ラファへのイスラエル軍による限定的な地上作戦で、ガザのほかの場所へ退避した人が作戦開始の7日から約10万人に上ったと発表した。ガザへの人道支援物資の供給は遮断されており、退避先でも食料不足は深刻。ラファでは燃料も尽きかけていると危機を訴えた。 国連のハク事務総長副報道官が記者会見で明らかにした。ラファには約120万人の避難民が密集していた。 国連児童基金(ユニセフ)も9日、ガザで電力や水の供給に使う燃料が不足し、子どもたちが命の危機にさらされているとする声明を発表した。
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