「ジャン=ポール・ベルモンド」。この名を聞いて、すぐにピンと顔を思い浮かべることができる人はどれぐらいいるだろうか? アラン・ドロンとともに人気を二分するフランスのスター俳優として彼が最盛期を迎え活躍したのはもう半世紀近く前のこと。時の流れで、忘れられても仕方ないのかもしれない。知っている若い世代もジャン=リュック・ゴダール監督の「勝手にしやがれ」や「気狂いピエロ」の主演といったヌーヴェル・ヴァーグの俳優として記憶しているのがほとんどだろう。 ここ日本においては、忘れられかけた俳優といっていいかもしれないジャン=ポール・ベルモンド。そんな彼の主演映画8作品を網羅した特集上映「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選」が30日から開催される。 「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選」の仕掛け人、江戸木純氏 筆者撮影今、なぜジャン=ポール・ベルモンドなのか? 今、なぜベルモンドなのか? 今回の特集の仕掛け