当時は身近だったキツネ 「ごんが、帰ってきた!」 6千万人が泣いた名作 今年の土用の丑は、7月24日と8月5日。その滋味は古くから愛され、万葉集などウナギにまつわる文学もあります。中でも、あの悲しい物語を挙げる人は多いのではないでしょうか。新美南吉(1913~1943)の代表作「ごんぎつね」。実は「ごん」、誕生から80年余を経て、南吉のふるさと・愛知県半田市に帰ってきたというのです。 きっかけは、ささいないたずら まずはあらすじから。 時は江戸時代。独りぼっちのいたずらギツネ、ごんはある日、川で漁をしていた兵十のすきをつき、びくのウナギを取ってきてしまいます。 のちに、ごんは兵十の母親が亡くなったと知ります。母親は死の床で、ウナギを食べたがっていたに違いない。そう考えたごんは、罪滅ぼしとして、兵十の家へ毎日こっそり栗やマツタケを持って行くようになりました。 ところが兵十はごんの気持ちなど知
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