「さい帯血移植」をご存知でしょうか? さい帯の中には血液の元になる造血幹細胞が豊富に含まれており、骨髄移植や末梢血幹細胞移植と並んで難治性の造血器腫瘍の患者さんを救命しえる有用な治療法の一つとしてその意義を高めています。特に、血縁者や骨髄バンクにHLA適合ドナーが見つからない、あるいはそのコーディネートを待つだけの猶予がないなどの場合には、代替ドナーソースとしての地位を確立しています。 しかし、Googleあたりで「さい帯血移植」と検索しますと、トップページの広告欄に『さい帯血移植療法でがん治療/池袋がんクリニック(http://bit.ly/17LqAiv)』の文字が真っ先に飛び込んできます。移植医療の難しさを知る一人の人間としては「クリニックでさい帯血移植?」と眉を顰めずにはいられません。 リンク先では『「あきらめないがん専門クリニック」として、進行がんを積極的に治療します』と力強く宣