車椅子に乗った76歳のおじいちゃんを、体格のいい男が3人がかりで階段の上げ下げをする。脳梗塞を患い、足はほとんど動かすことができない。おむつを着け、トイレも入浴も男たちに“介助”をされていた。 ここは介護施設ではなく、福岡市南区の福岡南署。おじいちゃんは5月5日、スーパーでの万引容疑で現行犯逮捕された。世話係は署留置管理課の警察官だ。 当時、留置場にはほかに十数人の容疑者がいた。「臭いっ」。トイレへ移動させるのが間に合わず、何度も便を漏らし、苦情が出た。桜の香りのお香をたき、消臭剤と空気清浄器も置いた。 刑法犯の5人に1人が65歳以上の時代。軽微な罪を繰り返す累犯も少なくない。逮捕した容疑者を一時置く留置場でも、10人に1人は高齢者。警察署はバリアフリーに程遠く、1974年開設の同署も例外ではない。介助が必要な高齢者や障害者を想定していなかった、という事情もある。 刑務所出所後に自立支援の
【仲村和代】日本にファミリーレストランが誕生して、40年あまり。憧れの洋食を味わえる家族のだんらんの場は少しずつ姿を変えてきた。いま、その名とは裏腹に「おひとりさま」の居場所になっている。 時計は、午前0時を差そうとしている。東京・吉祥寺の駅前にあるファミリーレストラン「ガスト吉祥寺元町通り店」。オレンジ色に彩られた店の奥の4人掛けのテーブルで、黒いコートを羽織ったままの男性がスポーツ新聞を広げ、たばこをくゆらせていた。 近くの飲食店に勤める伊藤緑さん(50)。立ちっぱなしで一日働いた後、毎晩立ち寄る。家に妻はいるが、この時間に夕飯を用意してもらうのは悪い。ここなら遅くまで開いているし、気を使わずに済む。 「居酒屋で新聞読んでると、周りがしらけちゃうでしょ。ここなら店員と適度な距離感がある。似たような人、よくいますよ」 店内には、他にも男性の1人客がちらほら。本を読んだり、パソコンを
19日午前4時40分頃、群馬県玉村町下新田のコンビニ弁当製造会社「武蔵野」群馬工場で、同県伊勢崎市寿町、同社社員藤野政義さん(58)がベルトコンベヤーを動かすローラーに胸を挟まれているのを、パート従業員の男性(49)が発見した。 藤野さんは病院に搬送されたが約1時間後に死亡した。 伊勢崎署の発表によると、藤野さんはといだ米をベルトコンベヤーで炊飯器に送る作業を1人でしていたという。同署が事故原因を調べている。
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