クレージーキャッツのテレビ番組の構成作家だった青島幸男は、植木等が歌ってヒットした一連のクレージー・ソングのほとんど全てを作詞しているが、著書「わかっちゃいるけど‥‥シャボン玉の頃」のなかで「ホンダラ行進曲」について、”実は一番好きな歌”だということを明かしている。 これは映画『ニッポン無責任時代』と『ニッポン無責任野郎』が公開されて大ヒットした翌年、クレージー旋風が日本中で巻き起こっていた1963年の春に発売されたハナ肇とクレージーキャッツにとっては5枚目のシングル。 A面が「いろいろ節」、B面が「ホンダラ行進曲」という組み合わせで、メイン・ヴォーカルはハナ肇、植木等、谷啓の3人だった。 1961年に「スーダラ節」がヒットしたおかげで、作詞した青島幸男は東芝レコードからヒット賞を受けた。その時は上位に「じんじろげ」の渡舟人、「上を向いて歩こう」の永六輔といった先輩がいた。 売り出し中の若
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