暴力、次の種まき インタビュー 第二回『沖縄に堆積する「自己責任」』はこちら 〈翼の中学校時代の担任教諭は、常に翼のことを気に掛けて話を聞いた。家に大人がいないことを知っていた養護教諭は、保健室で朝ご飯を食べさせてから教室に行くよう面倒を見てくれた〉 著者の上間陽子さん。「暴力は間違いなく、ある種の子たちには効きますが、次の暴力の種まきをしてしまっています。殴る男、殴る女になっていて、殴ることは愛だと勘違いするようになってしまっている。 だから暴力を禁じ手にしないといけないと思います」 -学校で熱心に面倒を見る先生たちに出会う少女もいました。でも「お前たちのことは見捨てない」と言いながら、その一方で先生たちは生徒たちを殴っていましたね。 ヤンキーの子たち、暴力に小さい頃からさらされている子って、たしかに暴力が効くんですよ。あるいは暴力しか効かない。 「すごく大事にしているよ」というメッセー