中国・武漢市での新型コロナウイルスの感染拡大は、昨年の夏にすでに始まっていた可能性があるとの論文が発表された/Getty Images (CNN) 新型コロナウイルス感染症は中国湖北省の武漢市で昨年8月から広がり始めていた可能性があるとの研究結果が報告された。米ハーバード大学医学部のチームが、衛星画像とインターネット検索のデータを基に論文を出した。この論文は査読はまだ行われていない。 ボストン小児病院のジョン・ブラウンスタイン博士らがまとめた未査読の論文によると、武漢市内の病院で昨年8月以降、駐車場の車が目立って多くなり、12月にピークを迎えていたことが衛星画像から判明した。 昨年秋から冬の時期は各病院の駐車場で、1日の台数が前年を上回る日が多かった。特に9~10月は6カ所のうち5カ所で最大の増加幅を記録。市内最大の病院では10月の例で285台と、前年同月の171台から67%も増加していた