南スーダンの国連平和維持活動(PKO)の情勢に絡み、「憲法9条上の問題になる言葉は使うべきではない」などと述べた稲田朋美防衛相の国会答弁をめぐり、陸上自衛隊のPKO派遣に反対する市民らが10日夜、東京・永田町の国会前で抗議した。約300人が集まり、「自衛隊を日本に戻せ」と声を上げた。 稲田氏は8日の衆院予算委員会で「(戦闘という)憲法9条上の問題になる言葉は使うべきではないことから、武力衝突という言葉を使っている」と発言した。これに対し、「安保関連法に反対するママの会@神奈川」の石井あさみさん(47)=横浜市=は壇上で「言葉の選び方によっていかようにもできてしまい、自衛隊員の命に大きな危機を感じる」と批判し、「憲法にのっとった政治を行い、南スーダンから即時撤退させてください」と訴えた。