セイコーエプソンは、使用済みの一般コピー用紙から再生紙を作る小型の製紙機「PaperLab」を開発し、「エコプロダクツ 2015」(2015年12月10~12日、東京ビッグサイト)で展示している(プレスリリース)。“エコ”の面だけでなく、紙を一旦繊維に戻し新たな紙にするため、個人情報を記載した紙の処理など、セキュリティの面でも優位性があるとする。2016年中に金融機関や自治体などに向けた製品として実用化を予定する。今後、顧客先で開発機を使った実証実験を行う。 今回の製品の特徴は、製紙の過程でまったく水を使わないこと(関連記事)。通常の再生紙の製紙の過程では、古紙を溶解させるためなどに水を使う。今回の製品では、水を使わずに機械的衝撃で紙を綿のような細長い繊維にするなどの工夫で、水の使用量を0とする。 同社では循環型社会を目指すに当たり、同社のプリンター事業に関わるものとしてコピー紙の再生に取