病床使用率が極めてひっ迫している大阪府。感染の急拡大によって厳しい状態が続く医療現場のいまを取材した。 「土日は戦争状態です。私は40年ほど救急病院の院長しておりますけど、こんな事態は初めて。大災害の時でもこんなことはなかった」と話すのは大阪・堺市の邦和病院の和田邦雄院長だ。 同病院で4日前(2月10日)に撮影された映像。 医療スタッフ「行きますよ、どうぞ」ベッドが空いた途端、70代の男性患者が搬送されてきた。 CTで肺を撮影してみると。「うわ、結構シビアやね」と驚く中川学・副院長。「今、画像見ましたけどね」「はい」(患者)「典型的なすりガラス状の状態です。だいぶ肺が進行していて肺炎の危機です」「そうですか」「呼吸がしんどなったら、早めに言ってください」 一方、同じ日に発熱外来に来た70代の女性も検査で陽性。こちらも中等症2だった。この病院ではコロナ患者用に中等症5床、重症3床を用意してい