ブローカーらによる不透明な仲介ビジネスが判明した新銀行東京の融資。仲介の現場では、出資法の上限(融資額の5%)を上回る、違法な手数料の要求が横行していた疑いが出てきた。 複数の中小企業経営者らは「融資額の15%を要求された」と証言する。最終的に“減額”されたが、ブローカーたちは資金繰りに悩む中小企業の窮状につけ込んでいた。融資の闇を追った。 中小の町工場がひしめく東京・大田区。新銀行開業から間もない2005年6月、同区内にある会社事務所で、情報通信機器販売会社の社長や経営コンサルタントらが集まり、意気投合した。「新銀行は融資審査が緩い。これで事業ができる」 出席者の証言では、彼らの描いた「新ビジネス」の構図はこうだ。 社長が融資を希望する中小企業を集め、経営コンサルタントが融資が出そうな企業を選別、都議にパイプを持つブローカーに紹介して新銀行側に口利きしてもらい、手数料を稼ぐ――。彼らのタ