少なからぬ人が嘘を生きている。本当の自分が隠れているのではなく、嘘を生き始めたら、嘘に気がつかなくなる。他人からは見えることがあるけど、本当に見えたら、なにも言えない。嘘でもその人の人生だから。
パーマネント野ばら (新潮文庫) 作者: 西原理恵子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/03/02メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 41回この商品を含むブログ (59件) を見る 出版社/著者からの内容紹介 私の家は「パーマネント野ばら」。 山あいのハウス農家のおばあちゃん達のパンチパーマを一手に引きうけます----。 「どんな恋でも、ないよりましやんか----」。 娘を連れてふるさとの村に出戻ったなおこ。その母が営む、村にひとつのパーマ屋さんは、女のザンゲ室。そこでは女たちが、恋にまつわる小さな嘘を日々告白している。男に裏切られても、泣いて笑ってたくましく。おとなの女の恋心を描く感動の物語。 「おとなの女の恋心を描いた物語」としては、本当に素晴らしい作品だと思います。 とか言いながら、僕には正直、「おとなの女」の気持ちってよくわからないんですけどね。 でも、この作品が手
春の日射しが穏やかな日は、祖父がにこにこ笑っている顔が目にちらついて、私は少し辛くなる。祖父はアルツハイマー型痴呆症になり、特別養護老人ホームにいる。もう二年くらいになると思う。祖父が施設でにこにこと笑うようになってから、父も母も笑えるようになった。私も弟妹も笑えるようになった。 それまでの日々は、家族にとって、特に父と母にとって、地獄のような日々だった。 祖父は、元々厳しくて頑固なところのある人だった。成人する前に両親を亡くし、大人に混じって農家を切り盛りしていたから、気が強くなってしまったのだろう。祖母と結婚して、父の姉と、父が生まれた。その後、警備員と農家を兼業するようになった。祖父も祖母も厳しい人で、昔の農家気質だったから、母は嫁入りした当初から辛い思いをすることもあったようだ。ただ、祖父も祖母も、孫である私たちには多少甘い部分をみせていた記憶がある。 祖父が定年になる前、私がまだ
僕のブログは、ふだんは主に広告実務のあれこれを書くことが多いです。役立つ知識だったり、僕自身の広告についての考え方だったり。そんな記事は、これから広告業界で働こうと思っている人とか、広告業界で働く若い人が、ためになるなあ、なんて感じで読んでくれていることも多いかと思います。また、同じくらいのキャリアの人とか、もっとベテランの方なんかは、おまえの考え方は違う、なんて読み方もされているかもしれません。どんな読み方にせよ、いつも読んでくれて、ほんとうにありがとうございます。 これから、広告業界はきっと今より規模がずっとずっと小さな業界になっていくと思います。少なくとも、ここしばらくは縮小傾向が続くはずです。僕が所属する会社だって、いつまであるかわかりません。大手も、当面、会社消滅はないにしても、人員削減は避けられないでしょう。もしかすると、今年の中頃あたりに大型合併があるかもしれません。みんな、
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