花粉症対策などの健康食品に含まれる西洋フキ(バターバー)について厚生労働省は8日、肝障害を起こす疑いがあるとして摂取を控えるよう注意を呼びかけた。西洋フキとの関連が疑われる肝障害が報告されたとして、英国で製品の自主回収が行われたことを踏まえた。国内での健康被害は報告されていないが、近く事業者に対し、当面販売を中止するよう指導する。 西洋フキは、日本国内で自生するフキとは別種の植物。ヨーロッパではハーブとして扱われ、花粉症や片頭痛などに効果があるとされるものの、英国では医薬品として未承認。 日本では規制はなく、主に花粉症対策の健康食品として販売されている。厚労省によると、食品衛生法に基づき平成23年に事業者から輸入の届け出があった西洋フキは、抽出液と粉末で計115キロ。個人輸入分は含まれていない。 厚労省などによると、英国医薬品庁が1月、西洋フキを含む製品の摂取で、肝障害が報告された事例があ