2020年を代表するインディーゲームの『Among Us(アマング アス)』を解体していくこのシリーズ。今回は、インディーならではともいえる紆余曲折があった開発の歴史、及び今後の展開を見ていこう。
2020年9月2日~4日まで、CEDEC公式サイトのオンライン上にて開催された日本最大のコンピュータエンターテインメント開発者向けのカンファレンス“CEDEC 2020”。開催3日目となる9月4日、『リングフィット アドベンチャー』を手掛けた任天堂・企画制作部の稲葉翔氏が登壇し、同作向けに開発されたログ収集ツールの制作過程とその活用法を説明した。 稲葉氏たちは、『リングフィット アドベンチャー』の制作に際して、ゲーム制作用のログを大量に呼び出せる“printf(プリントエフ)”に着目。このC言語を用いて収集したデータを効率よく分析することが、ゲーム開発を円滑に進めるためのカギであると考えた。 そこで、“ゲーム開発のためのprintf”をツールとして独自に制作。本作の開発環境の向上に大きく貢献したのだ。今回の講演では、その“ゲーム開発のためのprintf”をどのように制作し、いかに活用してい
桜井さんみずからが初代『カービィ』を語ります!! 1992年4月27日にゲームボーイ用ソフト『星のカービィ』が発売されてから、今年で25年。この記念すべき節目の年をお祝いするべく、さまざまなフェアの開催や記念グッズの販売など、多彩な企画が行われている。 先日、東京公演が行われた“星のカービィ25周年記念オーケストラコンサート”も、そういった催しのひとつ。東京公演では、『星のカービィ』の生みの親である桜井政博氏が、1作目開発時のエピソードを語った。 [関連記事] \カービィ25歳? おめでとう!/ 『星のカービィ』25周年オーケストラコンサート 東京公演リポート そして週刊ファミ通2017年5月11・18日合併号(2017年4月27日発売)では、桜井氏の連載コラム“桜井政博のゲームについて思うこと”のスペシャル版を掲載。コンサートで語られた内容をもとに、桜井氏みずからの言葉で、開発秘話が紹介
佐藤 おもに効果音を担当しました。『ファイナルファンタジー ヴェルサスXIII』時代を含んだ開発期間中に、スタッフの代替わりもありまして、スケジュール管理や進行もやっていました。あとは、『ジャスティス モンスターズ ファイブ』や『キングスナイト -Wrath of the Dark Dragon-』の効果音の作業も手伝っています。 河盛 一部楽曲のディレクション、制作の進行管理や大雑把な言いかたになってしまいますが、音楽にまつわるいろいろなことを担当していました。 南 ゲームから音が鳴る仕組みや立体的に音を鳴らすための演算などを含めた、音まわりのプログラムの作成、実装などをメインでやっていました。 ――ゲームと映画の仕事を掛け持ちされていた方は菅沼さんのほかにもいらっしゃるのですか? 菅沼 いえ、サウンドに関しては私だけですね。 ――サウンドに関わった人数は、ふつうのタイトルに比べるとどう
ただでさえ密度の高い店内がいっそう濃度の高い空間に 2015年11月21日より、ほぼ日手帳2016“MOTHER2”シリーズの発売を記念したストアイベントが東京・下北沢のストア、ヴィレッジ・ヴァンガードにて催されている。 通常は本やCD、雑貨を取り扱う店舗の一角に『MOTHER』コーナーを設営し、ほぼ日刊イトイ新聞のストアで発売後すぐに売り切れたほぼ日手帳カバーなど、グッズを販売しているのだ。 ほかにも『MOTHER2』に登場するどせいさんの暮らす村“サターンバレー”を背景に記念撮影ができるブース、大きなどせいさんのぬいぐるみ、『MOTHER2』のコスプレをした店員さんなど、店内のそこここに『MOTHER』がチラホラ。また、ネス、ポーラ、ジェフ、プー、どせいさんのスタンプを用意し、店内スタンプラリーができるなど、『MOTHER』ファンにはたまらない仕様になっている。11月23日までは、ショ
ゲーム好きの、ゲーム好きによる、ゲーム好きのための博覧会 2015年11月15日(日)、秋葉原UDXイベントスペースにて、関東最大級の同人ゲーム&インディーゲーム展示即売会“デジゲー博2015”が開催された。 電源やモニターを必要とする同人ゲーム・インディーゲームの展示や頒布を目的としたイベント“デジゲー博”も、今年で3回目。20161月30日・31日に幕張メッセ(千葉県)で開催されるゲームの祭典“闘会議2016”にて、ニコニコ自作ゲームフェスとのコラボレーションイベント“デジゲー博SPECIAL in 闘会議2016”が行われることもすでに発表され(※サークル参加受け付けは2015年11月30日まで)、ゲームファン、ゲーム開発者の注目度がますます高まる中での開催となった。 午前11時から午後4時までのイベント期間中に、180近くあるサークル・企業の出展内容を網羅するのはさすがに無謀……と
なお、『街』では止め絵で撮影していたが、『428』では、どのシーンでもキャストが演技をしていたという。『街』とコンセプトを変える意図があったほか、撮影機材がデジタルカメラになり、シャッタースピードが上がったこと、フィルム交換が要らず何枚撮っても平気なこと、その場でチェックできることも理由とのこと。 また、『428』については、“セールス面でも成功させよ”という命題が中村光一氏から下されていたため、シナリオも『街』から変える必要があった。イシイ氏は、“最初から複数の人数の物語が見られる”ことによる入りづらさを改善しようと考え、主要人物の最大数を7人に絞った。これは、“人は、7より多くの視点を脳の中で管理できない”という7人理論があるためとのこと。なお、7人理論については、以前ファミ通.comに掲載したイシイ氏とカプコン巧舟氏の対談でも語られているので、ぜひこちらの記事も読んでみてほしい。 主
当時のキケンなエピソードも飛び出す!? 以前お伝えした通り、アークシステムワークスは2015年6月12日、ミリオンが所持する『くにおくん』や『ダブルドラゴン』といった元テクノスジャパン関連タイトル事業にまつわる無体財産権を、2015年6月1日付けで譲り受けたことを明らかにした。 ファミ通.comではこの発表を受けてアークシステムワークス社長の木戸岡氏と、瀧氏を始めとした元テクノスジャパンスタッフの座談会を実施。権利譲受にいたった理由から当時の貴重かつキケン(?)なエピソードまで、少々突っ込んだ内容をうかがった。アークシステムワークスと元テクノスジャパンの良好な関係を感じとってもらえれば幸いだ。ちなみに、瀧氏の言動はなかなか激しいので驚く人もいるかもしれない。しかし、瀧氏は裏表がなく筋の通らないことが嫌いな性格の持ち主で、誰に対してもこういったスタイルを貫いているという。まさにゲームの主人公
■プロフィール 写真中央:サウンドディレクター 峰岸 透氏(文中は峰岸) 写真左:サウンド 辻 勇旗氏(文中は辻) 写真右:サウンド 藤井 志帆氏(文中は藤井) こだわりの『スプラトゥーン』サウンド ――まずはサントラ発売決定のご感想を、おうかがいできますか? 峰岸 感無量です! そもそも『スプラトゥーン』では、架空のアーティストたちを想定して、その楽曲がメインBGMとして鳴っている……というコンセプトなので、実際にアルバムを出せたら、その設定にさらに深みが与えられて、より世界観にひたってゲームをプレイしていただけるんじゃないかと思っていました。ですので、本当にうれしいです。 ――皆さんに、今回のサントラのポイントをお聞きできますか? まずは、峰岸さんから。 峰岸 ちょっとひねくれたアピールポイントかもしれませんが……ハイカラシティの広場で環境音のように流れているBGMをひと通り収録してい
ゲームをセーブせよ――実機、エミュレーション、家族写真? いかにゲーム体験を後世に残すか【GDC 2015】 ビデオゲームの信じられないほど豊かな歴史をいかに保存していくかという試みは、近年真剣に取り組まれるようになってきた。特にアメリカでは、2011年6月に最高裁が、ビデオゲームは合衆国憲法修正第一条に規定されるアートに値するという判断を示してからは。(※編注:修正第一条は表現の自由を定めている。この判断は“暴力的なビデオゲーム”の販売規制に関してカリフォルニア州とEMAとの間で争われていた裁判の判決で示された) 今月頭にサンフランシスコで開催されたGDCでのパネルディスカッション“Saving It, Showing It: Collecting and Exhibiting Videogame History”では、この我々が愛するメディアの歴史が時間の流れによって消失してしまわない
講演は、「北米でプレイステーション Vitaが売れてない」という嘆きからスタートした。小高氏は、訪れたゲームショップでもミクロサイズの陳列しかされていないことが残念だった様子。そのうえで、「小規模の予算で少人数でワンアイデアで作り切れる。クリエイターの個性を活かすには打ってつけのハードです」と来場者にプレイステーション Vitaを猛プッシュ。さらに、「そうすれば『ダンガンロンパ』シリーズももっと売れるので……」と付け加えて来場者の笑いを誘った。 と、そんなこんなで会場が温まったところで講演は本題に。日本で絶大な人気を誇る『ダンガンロンパ』。どのような点が受けているかアンケートを取ったところ、“魅力的なキャラクター”、“期待を超えるストーリー”、“ゲームシステム”などが挙げられたという。小高氏がインタビューを受けるときも、「キャラクターとストーリーとゲームシステムをどういう順序で作っています
——TPSのようなシュータータイプのゲームで、任天堂としては、珍しいジャンルだと感じました。開発の経緯を教えていただけますか? 野上 本作のスタッフは、Wii Uのローンチタイトル(本体と同時発売のタイトル)に関わっていた者が多く、Wii Uの機能をだいぶ把握できたところで、 既存の枠を取り払った何か新しいものを作ろうという話からスタートしました。いろいろな企画が出たのですが、その中で残ったものが『スプラトゥーン』です。 ——いつごろから動きだしていたのでしょうか? 野上 阪口が『Nintendo Land(ニンテンドーランド)』、天野が『New スーパーマリオブラザーズ2』、私がWii Uの本体機能を作っていたのですが、それらが終わった後くらいに動き出しました。 阪口 ほかのスタッフも、Wii Uのローンチタイトルに参加していて、一度Wii Uの開発に触れていた者が多いですね。 ——最初
ここにあるのは、2015年のゲーム業界、その“未来” ゲームを取り巻く環境が、さまざまな要因によって移り変わった2014年。この1年を、ゲームクリエイターたちはいかに生き抜いたのか? そして、つぎなる2015年へどう立ち向かっていくのか? 本稿では、国内のゲーム業界で活躍するクリエイター100名に2015年への抱負や開発中のタイトルなど、それぞれの“想い”を語っていただいた。ここにあるのは、2015年のゲーム業界、その“未来”だ!(週刊ファミ通1月15日号より) ※ゲームクリエイター100人 2015年の年の抱負【その1】 ※ゲームクリエイター100人 2015年の年の抱負【その2】 ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア 外山圭一郎 氏 【PROFILE】 SCE JAPANスタジオのクリエイティブディレクター。代表作は『SIREN』シリーズ、『GRAVITY DAZE/重
CEDEC常連の人気講演者が札幌に集う アールフォース横山氏、ユニティ簗瀬氏、SQEX土田氏の講演をお届け【SAPPORO CEDEC 2014】 人気講演者による安定印の講演に札幌の開発者も大満足 2014年11月21日(金)、22日(土)の両日、TKP 札幌カンファレンスセンターにて、SAPPORO CEDEC 2014が開催。ここでは、その開催初日の模様をお伝えしていこう。 ゲームスタジオが生き抜くためには、ミドルウェアや言語にこだわらない姿勢が大事!? 【講演名】ゲーム開発物語、スマホゲームの今日と明日(と明後日?) 【講演者】 アールフォース・エンターテインメント 代表取締役社長兼ゲーム職人兼シナリオライター兼管理部 横山裕一氏 ウェブテクノロジ・コム セールス&コミュニケーション部 浅井維新氏 ウェブテクノロジ・コムの“スポンサーセッション”として行われたこちらの講演。突き詰め
CEDEC初の地方開催が開幕 2014年11月21日(金)、22日(土)の両日、北海道・TKP 札幌カンファレンスセンターにて、SAPPORO CEDEC 2014が行われた。ゲーム開発者向けのカンファレンスとして知られるCEDEC初の地方開催として注目を集めるSAPPORO CEDEC。ここでは、その開催初日の模様をお伝えしていこう。 先述の通り、会場となったのは、札幌駅からほど近くにあるTKP 札幌カンファレンスセンター。同施設の2フロアを使用して、6Fは講演、7Fは展示というスタイルで、SAPPORO CEDECは行われた。セッションに先駆けて行われたのは“開会挨拶”。まずは、CEDEC運営委員会 委員長の植原一充氏が登壇し、「今回、SAPPORO CEDECが行われることをうれしく思っています。ここ数年コンピューターエンターテインメントの技術は非常に早いスピードになっていて、毎日の
2014年9月2日~4日の3日間、パシフィコ横浜にて日本最大級のゲーム開発者向けカンファレンス“CEDEC 2014”が開催されている。3日目に開催されたゲームドゥ代表取締役・中村心氏のセッション内にて、“札幌CEDEC 2014”の開催が決定したことが発表された。 初の地方開催CEDECとなる“札幌CEDEC 2014”は、2014年11月21日(金)~22日(土)の2日間、北海道のTKP札幌カンファレンスセンターにて開催される予定。運営委員を務める中村氏は、「日本最大級のゲーム開発者カンファレンスを地方で開催することで、地方で活躍する開発者の活性化、ゲーム業界の活性化につながればいいな、と考えています」とコメント。 詳細は、来週以降、CEDECホームページにて公開されるとのこと。 なお中村氏によるセッションのリポートも、のちほどお届けする予定なのでお楽しみに。
物語とはいったい何か? 2014年9月2日~4日の3日間、パシフィコ横浜にて日本最大のゲーム開発者向けカンファレンス“CEDEC 2014”が開催。ここでは、開催初日に行われた冲方丁氏による基調講演“物語の力”の模様をお届けしよう。 冲方丁氏といえば、『マルドゥック・スクランブル』や『天地明察』などでおなじみの、当代きっての人気作家。そんな冲方氏が“物語”を語るとあって、会場は大盛況となった。講演は、モニターによるプレゼン資料の提示などは一切なく、まさに冲方氏のひとり語りといった様相。それはあたかも落語家のようでもあり、ギター1本で勝負をするアーティストのようでもあり……と、いずれにせよ言葉の力を信じていることを実感させるスタイルは、冲方氏の言葉に対するスタンスを象徴するようで力強くもあり、美しくもあった。 さて、いまや人気作家の冲方氏だが、じつはゲーム業界との縁も浅からぬものがあり、14
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く