九州電力玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)で、耐震基準に関するデータの入力ミスが見つかり、再稼働の前提となるストレステスト(耐性検査)が遅れることが22日、わかった。 九電はデータの入力のやり直し作業を行うことにしているが、同原発2、3号機の再稼働はさらに遅れる見通しだ。九電は同日午後、記者会見し経緯などを説明する。 経済産業省原子力安全・保安院などによると、九電は2008年から09年にかけ、新たな耐震設計審査指針に基づく原発の安全性について、「問題なし」とする評価結果を保安院に報告していた。しかし、今回、報告書に盛り込まれた、建物の揺れを解析するためのデータに誤入力が見つかったという。このデータはストレステストに使われる。