米ミシシッピ州で2年半前にエイズウイルス(HIV)に感染して生まれた乳児が、出産直後の積極的な投薬で治癒したことが明らかになった。異例なケースであり、毎年HIVに感染して世界中で生まれる数十万の子供の治療法を変える可能性がある。 研究者が3日に報告した乳児(女)の例は確認されたエイズ感染者の治癒としては2件目だ。最初のケースは「ベルリンの患者」として知られる成人男性で、2007年に骨髄移植をして治癒した。 今回の新しいケースは、母親が子供を病院に連れていくのをやめ、薬の投与がなくてもウイルスが検出されないのに医者が気づいて明らかになった。通常エイズ患者は生涯薬を飲み続けなければならない。 研究者らは、今回は1人の乳児だけだとし、この所見が成人、青年期に感染し、最初の感染後に長期的治療を受けている人たちに直ちに関連することはほとんどないようだ、と警告している。しかし、今後の研究で極めて