演劇から落語会まで幅広く公演を行った東京・銀座の劇場「ル・テアトル銀座」が31日、1987年以来の歴史を閉じた。 最終公演に主演した女優の黒柳徹子さん(79)は終演後、「こんなにいい劇場はなかった」と感慨深げにあいさつした。 「銀座セゾン劇場」として開場。2000年に経営主体が替わった後は今の名称でミュージカルや歌舞伎なども上演、銀座の文化拠点の一つだった。劇場が入るビル売却に伴い閉館が決定。この日、同じ建物内の映画館「銀座テアトルシネマ」に加え、「ホテル西洋銀座」も営業を終えた。 長らくこの劇場で公演を続けた黒柳さんはカーテンコールで「思い出がいっぱい詰まっているが、前に進むしかない」と語り、客席に盛んに手を振っていた。