インド・ベンガルールの企業の社屋(2019年7月31日撮影、資料写真)。(c)Manjunath Kiran / AFP 【12月6日 AFP】あるインド企業の広報担当幹部で、業界賞も受賞したことのあるスネハプー・パダバターンさん(35、仮名)は、出世の階段を駆け上がるべき人材だが、たった一つだけ問題があった。ヒンズー教の身分制度であるカーストで、パダバターンさんはダリット(Dalit)と呼ばれる最下層に属している。 南部チェンナイ(Chennai)在住のパダバターンさんは、どこへ行っても付いて回る差別から逃れるために仕方なく転職を繰り返し、ストレス性の健康問題と闘っている。 インドの人口13億人のうち6分の1を構成するダリットは、先祖代々社会的地位が低いために日ごろから暴力や虐待にさらされている。 現大統領のラム・ナート・コビント(Ram Nath Kovind)氏やインド憲法起草者の故