9月末に亡くなった宝塚歌劇団の劇団員の女性(25)の遺族は10日、「遺族の訴え」とのコメントを発表した。全文は以下の通り。 ◇ 娘の笑顔が大好きでした。 その笑顔に私たちは癒やされ、励まされ、幸せをもらってきました。 けれど、その笑顔は日に日に無くなっていき、あの日、変わり果てた姿となり二度と見ることが出来なくなってしまいました。くりくり動く大きな瞳も、柔らかい頰も、いとおしい声も、何もかも私たちから奪われてしまいました。 「どんな辛(つら)いことがあっても舞台に立っている時は忘れられる」と娘は言っていました。けれど、それを上回る辛(つら)さは、忘れられる量をはるかに超えていました。宝塚歌劇団に入ったこと、何より、宙組に配属された事がこの結果を招いたのです。 本当なら、今年の夏に退団する予定でしたが、突然の同期2名の退団の意向を知り、新人公演の長としての責任感から、来春に延期せざるを得なく
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