東京電力福島第一原子力発電所の事故で発生した放射性物質を含む指定廃棄物の処分場建設に向けて、環境省は31日、先週断念した宮城県の3つの候補地の現地調査に改めて入ることにしていましたが、現地で強い抗議を受けて再び調査を見送り、今後調査に入れるかどうか見通しが立たない状況になっています。 環境省は31日、改めて3か所の候補地で調査を行いたいとして、このうち加美町では午前10時ごろ候補地の田代岳の入り口に環境省の担当者など12人が訪れました。 現地には猪股洋文町長や住民など先週を上回るおよそ350人が集まり、雨が降るなか、のぼりや横断幕を掲げ抗議活動を行いました。 環境省の担当者が「調査に入りたいので道を開けてください」と協力を求めたのに対し、猪股町長や住民は「この道は通さない。帰ってほしい」と述べ、強く抗議したことから、環境省はいったん引き返しました。 環境省の担当者は午後になって、また現地を