関西電力高浜原発(福井県高浜町)での過酷事故を想定した27日の訓練では、30キロ圏(UPZ)に居住する福井県の住民約230人が、自治体が手配した車両で最大130キロ離れた兵庫県に避難した。大きな混乱はなく、住民から「県外へ避難するイメージがつかめた」との声が上がる一方、「想定外のことがあり、課題を解消することが必要だ」との指摘もあった。 (鈴木俊輔、岡本祐大) 午前9時ごろ、避難開始を告げるエリアメールが高浜町内に一斉送信された。小雨が降る中、住民らは指定された場所に向かうと、自治体が用意したバスに次々と乗り込んだ。 バスは海沿いの国道27号を舞鶴方面へ進み、舞鶴東インターチェンジ(IC)から舞鶴若狭自動車道に入った。 国道27号と舞鶴若狭道は片側1車線の区間が長く、トラックやバスが多い。有事の際は、交通事故や土砂災害が起き、陸路で避難できない恐れもある。訓練に参加した同町の介護施設職員、
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