「なんだ、おいしいじゃないの、なんて言ってもらえるようになってきたんです。常連になってくれて、世間話をする間柄の人も増えてきました。それがなにより嬉しいですね」 と、トエエモンさんは手ごたえを感じている。 活しじみのだし巻き玉子は繊細な味つけで絶品 市場に出向いて、魚の仕入れもする 実のところ、いまでは外国人経営の和食店というのはけっこうある。でも現場で働いているのは日本人ということがほとんどなので、表向きはそうとはわからない。ところが「寿司令和」は違うのだ。マウンさんが前面に出て、外国人の寿司屋だとアピールする。 「そこに違和感を持つ日本人もいると思うんです。日本人以上にきちんと味を確かなものにしないと納得はされない。だからネタの鮮度や質にはこだわっています」 マウンさんは自ら足立市場に出向き、魚の目ききと仕入れも行う。外国人の料理人も増えてきた昨今だが、「市場で外国人と会うことはないで