岩波書店の『日本のフェミニズム』シリーズが増補新版として出版された。編集委員の数がそれまでの4人(井上輝子、上野千鶴子、江原由美子、天野正子)から、8人(天野正子、伊藤公雄、伊藤るり、井上輝子、上野千鶴子、江原由美子、大沢真理、加納実紀代)に倍増し、編集協力として斎藤美奈子も加わっている。すでに発行されている、8巻と10巻を早速取り寄せてみた。 まだ本は全部読んでいないのだが、このシリーズのすべての巻の巻頭に収録されていると思われる、「増補新版の編集にあたって」という2ページの文章を読んだ。そしてこの内容があまりにすごいので、この2ページだけに基づいてエントリを思わずたたてしまった。 突っ込みどころはいろいろあるのだが、まず最初のページのこの文。 刊行以後、90年代からの15年間は、日本においてジェンダー政策が主流化し、女性学が制度的な知の再生産のもとで若手の研究者を次々に送り出すなど、多