村山敏勝さん(1967-2006)「(見えない)欲望に向けて」〜追悼文(河口和也) 村山敏勝さん(1967-2006)は、アカーが持つ実践的な研究姿勢に常に敬意を持ってくださった英文学の研究者でした。同性愛者の文化研究の分野で、また翻訳や通訳の仕事を通して私たちに惜しみない協力をしてくださいました。生前、交流のあった河口和也さんに追悼文をお願いしました。 ◆想像できなかった重篤さ 村山敏勝さんが倒れられ、もしかするとその病状が重篤(じゅうとく)であるかもしれないと知らせを受けたのは、彼も参加していた研究プロジェクトの仕事でお茶の水女子大を訪れていたときだった。その日には、村山さんも訳者として関わっている主著をもつジョアン・コプチェクによる講演も同大学で予定されていた。病状の重篤さを知らされてはいても、それが数日後の死につながるほどのものであるとは思ってもいなかった。 ◆村山さんとの出会い
1924年生、反戦運動家、フリーライター、元日本機関紙協会事務局長。 妻・金子静枝は切り絵作家。長男・金子修介は映画監督。次男・金子二郎は脚本家。 ベトナム戦争に抗議するため1965年から「アメリカはベトナムから手をひけ」と書かれた所謂反戦ゼッケンを外出時に常に着用し、ひとりデモ行進を始めたところ、それがマスコミに大大的にとりあげられ、日本中に似たようなゼッケンをつける人達が続出。 結局彼はベトナム戦争が終結する1973年までのあいだ8年間ずっとその反戦ゼッケンをつけ続けた。 詳細は著書「ゼッケン8年」(朝日新聞社)に記述されている。 復刊ドットコム http://www.fukkan.com/vote.php3?no=24266 他の著書に「ミニコミ道場 その発想法から編集方法まで」「反核でゼッケン」(草友出版)等。 2007年11月26日逝去。83歳。 このタグの解説についてこの解説文
11月20日、ポートランドステート大学においてヘイト・クライム(人種やセクシュアリティなど被害者の属する社会集団への憎悪によって動機づけられた犯罪)によって殺害されたトランスジェンダーの人たちを追悼するイベントに参加。このイベントは毎年各地で同じ日に行なわれている。実際、毎年恒例にしなければいけないほど、米国内だけでも月に1件に近いペースでこうした犯罪は報道されているーー報道されていないものも多数起きていると思われる。 まず最初は、今年一年間で犠牲となったトランスジェンダーの人たちの名前と経歴が読み上げられる。親近感を持たせるためか「わたしの名前は〜です…こういう経緯で殺されました」みたいなセリフとして読み上げられるのだけれど、とても不自然。殺された人が自分のことをどう表現していたのか親しかった人などから話を聞いて再構成したのなら良いけれども、ちょっとそうとは思えない。というのも、被害者の
長勢甚遠法務大臣の死刑執行命令により、東京・名古屋で3名が殺された。 サッコ&ヴァンゼッティの処刑から、80年。ちょうどその日のこと。(MN) ★ もしこんなことがなければ、私は街角で、どうということもない連中としゃべりあって、一生を終えただろう。 注目されるようなこともなく、ひとしれず、敗北の人生を。 いま私たちは敗北者ではない。 これが私たちの生きた証であり、私たちの勝利なのだ。 寛容のため、公正のため、人間の人間的理解のために、事件を通じてこんな仕事ができるとは、思いもよらなかった。 私たちのことば、私たちのいのち、私たちの苦しみ、そんなものはどうだっていい。 腕のいい靴職人と貧しい魚売りが、自分自身の人生を生き抜いた。そのことがすべてだ。 最期のしゅん間——それは、私たちのものである。 あの苦悶こそ、私たちの勝利なのだ! (バルトロメオ・ヴァンゼッティ 1927.8.9) *SAC
通勤時には、音楽やポッドキャストを聞いている。Democracy Now! で、23日はちょうど80年前にボストンで Nicola Sacco と Bartolomeo Vanzetti が処刑された日だということを知った(ニューヨークタイムズ紙の当時の記事が読める)。 家に帰ったら、この日の朝、私たちの国で3件の死刑が執行されたことを知り、茫然とした。 世界中が冤罪について思い出す日の死刑執行。昨年暮れのクリスマス処刑に続き、選ぶ日に何か象徴的な意味がこめられているのかもしれない。どんな意味なのか、私には分からない。 死刑制度の廃止は、とても難しい問題だ。議論して人の意見を変えさせようと思う力は私にはない。人の命という側面に限っても、自殺もダメと言う人もいるし、戦争だってOKと言う人もいる。それらの要素を整理しないで、実のある議論などできるわけがないと思う。今は、自分の中で、80年前の話
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