それって名前が所属、所有の提示ではなく魔法の入り口であるからなんだろうなあと。 呪文も所属や所有を言うけど、たぶん特異な名前ってのは、呪文がつむぐ言葉のような『特異な所属や所有物』を呼び出すソレに似た何かを想起させるからなのかもなあ、なんてふと思った。 ただの、所属の名前「山の上の太郎」じゃなくて「魔界生まれの太郎」の方がなんかエキゾチックでカッチョイイ感じはする。 つまり、名前によって奇異な所属なのが体感的に明らかになってしまうあのお約束的な感覚と心地よい語感に僕らは弱いのかもしれない。そうでないかもしれない。 ハミルカル・バルカの長子。ハンニバルは「バアルの恵み」ないし「バアルの愛する者」を意味し、バルカとは「雷光」と言う意味である。