「バブル崩壊」は5年周期でやってくる 年初から3週間弱が経過したが、大荒れのマーケットは一向に収束の気配がない。 筆者は年明けの当コラムで2週間にわたり、キーワード「M・O・N・K・E・Y」をもとに2016年(申年)の世界経済・マーケット動向の考え方を示してきた。 そして、ここまでの状況を見る限り、指摘したように、2016年は、「経済状況の変化に対応してマーケットが動く」というより、「マーケットの変動が経済や政策に影響を及ぼす」可能性がますます高まっているように思える(詳細は1月7日の同コラムを参照のこと)。 そこで、今回は、「M・O・N・K・E・Y」の中から「E(Exchange Rate、為替レート)」について、あらためて考えてみたいと思う。 ただし、ここで話題にするのは中国人民元の行方である。結論からいえば、人民元は、国際金融論でしばしば話題になる「通貨暴落モデル」が想定する世界にじ