<歴史をふり返ってみますと、時代が大きく転換するとき、今までの考えやものの見方では対応できず、新たな発想法を必要とする時期が訪れます。まさに今、こうした時代転換に匹敵する出来事が進行しているのではないでしょうか。このときは、答えを性急に求める前に、むしろ基本に立ちかえって、問題をあらためて考えなおすことが大切です。 物事を考えるとき、哲学は広い視野と長いスパンでアプローチします。日々進行している出来事に対して、一歩身を引いたうえで、「これはそもそもどのような意味なのか?」と問い直し、世界をどう見たらいいのか、新しいメガネを考案するのです。(「はじめに」より)> つまり本書も、こうした考え方に基づいて書かれているわけである。しかも(少なくとも個人的には)ありがたく感じたのが、100項目を「人間」「知識」「道徳」などのワンフレーズでまとめ、さまざまな哲学に関するテーマを網羅的に理解できるように
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