「中国製造2025(メイド・イン・チャイナ2025)」とは、2015年5月に中国政府が発表した、中国における今後10年間の製造業発展のロードマップである。 その計画は、具体的かつ明確だ。「5つの基本方針」と「4つの基本原則」に則って、2049年までにやるべきことを3段階で明記している。第1段階としては、2025年までに「世界の製造強国入り」を果たす。これが「中国製造2025」に相当する。次に、第2段階として2035年までに中国の製造業レベルを、世界の製造強国陣営の中位に位置させる。そして第3段階として、2045年には「製造強国のトップ」になるというものだ。 5つの基本方針には、イノベーション駆動/品質優先/環境保全型発展/構造の最適化/人材本位が掲げられている。中でも今回のカンファレンスで特にフォーカスされたのが、「イノベーション駆動」と「構造の最適化」だ。 製造改革に出遅れた、世界の工場