2008年の金融危機を予言した経済学者ヌリエル・ルービニが、「巨大な脅威」が迫っていると警鐘を鳴らす。次なる経済危機はどのようにして起きるのか──。 これまでとは違う脅威 世界は今後数十年の間に、世界経済や金融資産を危険にさらすだけでなく、平和と繁栄をも危うくする「メガスレット(巨大な脅威)」に直面するだろう。 難題への対応を先送りする党派的な政治の世界では、短期的な計画に偏り、将来を考えることを他人任せにしているが、この脅威はこれまでのものとは違う。放置すれば世界中の人々の生活を悪化させることになる。リーダーたちは公共の利益のために、これらの脅威を無視せず、認識し、真剣に受け止め、迅速に対処することが不可欠だ。 メガスレットの一部は経済に関するものだ。たとえば、3つ挙げるとすれば、インフレと景気後退の同時進行、民間債と公共債の負債比率が歴史的な高水準に達することによる最悪の負債危機、高齢
![世界金融危機を予言したヌリエル・ルービニの警告「次の深刻な脅威が迫っている」 | 彼が警鐘を鳴らす「メガスレット」とは](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/000f8b47f10d25b6cf20adfdec9b3772b7f60273/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcourrier.jp%2Fmedia%2F2022%2F11%2F19155238%2F38769208ed797b29753bf3867a3048cb.jpg)