ルレオDCは、フェイスブックが自社のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を欧州のユーザーに対して提供するためだけに自社でデザインし、建設した施設だ。当然のことながら、ルレオDCの中にはフェイスブックのサーバーしか存在しない。 フェイスブックが造るDCについて、DC事情に詳しいビットアイル総合研究所の伊藤正宏フェローは、「DC全体が一つのコンピュータとして設計されていることがすごい」と説明する。これはどういうことか。ルレオDCの写真A~写真Dを基に説明しよう。 ルレオDCの建物の外壁には、外気を取り込む送風口が取り付けられている。送風口の内側には、外気中の砂ぼこりなどを除去する緑色のフィルターがある(写真A)。フィルターの裏側には壁一面に大型のファンが設置されており(写真B)、そこからサーバールームに外気を送り込む。外気はサーバーの中を通ってサーバーの熱を冷まし(写真C)、暖めら
![[すごい建物]一つのコンピュータのように集中制御](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)