スリをしながら北海道観光をしよう――。札幌市のホテルを拠点に約3カ月間、デパートなどでスリを繰り返し、小樽市や函館市などの観光地を巡っていた女2人が、札幌地検に窃盗罪で起訴されていたことがわかった。札幌中央署が27日、2人による連続スリ事件の捜査が終結したとして発表した。 同署によると、2人は東京都足立区谷在家1丁目の会社員遠藤恭愛(やすえ)(55)と、茨城県神栖市奥野谷のパート従業員横山恵子(57)の両被告。08年12月23日、札幌市中央区のデパートで女性(67)の手提げバッグから現金約4700円が入った財布を盗んだ疑いで逮捕、起訴された。 同署の調べに対し、遠藤被告は「『観光がてら、スリをしながら北海道を巡ろう』と持ちかけた」と供述。2人は7年前に服役中の刑務所で知り合い、北海道出身で土地勘のあった横山被告が話に乗り、08年9月から北海道などでのスリ行脚が始まったという。 2人は