ホンジュラスの首都テグシガルパで行われた集会で、「CNN CHAVEZ NEWS NETWORK」(チャベス放送局)と書かれたプラカードを掲げ、米CNN放送を批判する反セラヤ派の人々=小寺以作撮影 「ところで、君の新聞はどっち派だ?」 今年初め、ベネズエラの首都カラカスで、反米左派のチャベス大統領が率いる「ベネズエラ統一社会主義党」(PSUV)の幹部を取材していた時、唐突にこう質問された。 ベネズエラでは、チャベス大統領が厳しいメディア統制を敷き、メディアは多数のチャベス派と、少数の反チャベス派に分かれている。読売新聞は、どちらに属するのかと尋ねているのだ。 想定外の質問に面食らいながらも、「どちらを支持している訳でもない。事実を書きたいだけだ」と答えると、この幹部は「うそをつくな」と声を荒らげた。 「中立のメディアなどあるはずないだろう。日本は、米国の同盟国ではないか。米国政府から圧力を