路上で客引きをしたとして、風営法違反の罪に問われたキャバクラ店従業員の男(29)の横浜地裁小田原支部での公判で9日、摘発にあたった神奈川県警の捜査員が証人として出廷し、被害者とされた男性2人について「組織で運用する捜査協力者で2、3万円の報酬を払った」と証言した。 警察の捜査協力者の実態が法廷で明らかになるのは異例。弁護側は「ビラ配りをしていただけで、自分から声をかけていない」と無罪を主張し「違法なおとり捜査が行われた」と批判している。 起訴状によると、男は2月16日夜、同県厚木市内の路上で「キャバクラはどうですか。若い子がいますよ」と声をかけ、客引きをしたとされる。