すべてロシアに筒抜けだった “GRU”という組織をご存知の読者は、日本ではあまり多くはないかもしれません。ロシア連邦軍参謀本部情報総局。ソ連時代から続く、ロシアの情報機関です。 その傘下には、「スペツナズ」として知られる特殊部隊や偵察衛星のほか、サイバー攻撃を司る部隊も所属します。いま、このGRUのメンバーをめぐって、アメリカは大きく揺れています。 いわゆる「ロシアゲート」の捜査にあたっているロバート・モラー特別検察官は、7月13日、GRUのエージェント12人を起訴しました。起訴状では、この12人は「共謀者(conspirators)」と呼ばれています。誰と共謀したのか?ロシア政府、そして――明言はしていませんが――トランプ政権、ということでしょう。 29ページに及ぶ起訴状には、GRUに所属する「26165部隊」と「74455部隊」のサイバー部隊が、ロシアゲートに関する諜報活動を行っていた
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