野菜相場が底値圏に達した。放射性物質による農産物汚染の問題の余波で、入荷品減少と仕入れ敬遠を招いた。横浜市中央卸売市場本場の24日卸値はキャベツが2割安、果菜類でおおむね1割安に。北関東産は買い手がほとんどつかず、前日相場から横ばい推移した。低水準の入荷が続く鮮魚相場は堅調推移した。 葉物は荷動きが急激に鈍化。北関東産は葉物に加え主要野菜でも取引激減が相次いだ。相場軟化と輸送コスト上昇で利幅が縮小しており「現在の相場は採算を割る手前の状態」(横浜丸中青果)。保存期間が長引いている北関東産の在庫も抱えるが、取引のメドはついていないという。 鮮魚相場は小じっかり。山陰で休漁が続いており供給が少ないうえ「小売業者などの仕入れ量が震災前の8割水準まで回復した」(横浜丸魚)ことも追い風という。関西のアジやブリ類、イサキなどで1割高となった。