実験が行われた病院のひとつ、セント・エリザベス病院(Saint Elizabeth's psychiatric hospital)ワシントンD.C. ローゼンハン実験(ローゼンハンじっけん、Rosenhan experiment)は、心理学者のデイビッド・ローゼンハンによって行われた精神障害の診断の有効性についての実験であり、1973年雑誌サイエンスに『狂気の場所の正気の存在("On being sane in insane places")』の題名で掲載[1]。この実験は、精神障害の診断について重要な研究と見做されている[2]。 「精神科医が、正常な人と精神障害を持つ人を見分けられない」という実験である。 この実験は、2部で構成される。 精神障害の診断を受けていない疑似患者(3名の女性、5名の男性、うち1人はローゼンハン本人)は、幻聴があるふりをすることで、アメリカ合衆国内5州に位置する