新元号の発表がいよいよ4月1日に迫っている。ところで、こんな疑問を抱いたことはないだろうか。「なぜ元号の典拠は、日本の古典ではなく、中国の古典なのか?」と。コラムニストの堀井憲一郎氏が、元号の起源までさかのぼり、前後編にわたって考える。そこで見えてくるのは、元号というシステムが「借り物」であるということだ。 中国王朝のシステム まもなく新元号が発表される。 元号というのは、21世紀の社会から見れば、かなり奇妙な存在である。 みんなもうすうすそう感じている。 ただ、そこを深く掘ってもどこにも行きつかないということも直観的に感じられるから、そのへんは触れないままになる。まあ、みんな、忙しいからね。これから日常的に使うツールのひとつにもなるので関心は高いのだが、深く関わろうとはしない。 元号は漢字二文字で表される(例外的に四文字だったことが奈良時代に少し流行ったが、基本二文字である)。 そもそも
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