秋から冬、翌年の春にかけて、シベリアなど緯度の高い地域から越冬のために渡ってくるカモの仲間。この時期、国内の池や沼、湖、河川は色とりどりの水鳥で賑わう。水辺のカモは森に棲む野鳥に比べて見つけやすく、撮りやすい被写体なので、ぜひ撮影に挑戦してほしい。 カモの種類は多く、国内で見られるものだけで20種以上、大型の水鳥であるマガンやヒシクイの仲間、ハクチョウの仲間を含めると30種以上が日本へ渡ってきて越冬する。ただし、カルガモやオシドリ、コブハクチョウなどもカモの仲間だが、一年中見られる留鳥だ。 水鳥は池や川の岸で休んでいることも多いが、そのまま撮ると背景に生い茂る草やコンクリート護岸が入り画面がうるさくなる。美しい水鳥の写真を撮りたければ、水面に浮かんでいる姿がよい。このとき、水面の映り込みが水鳥撮影のキモ。順光から斜光までの光線状態で撮れる位置を選び、背景の木々や空の映り込みが美しいポジショ
