国内で報告される新型コロナの感染者数は、1月中旬以降、徐々に減少してきています。 ただし、これまでの経験からも、この減少基調となった頃から高齢者施設における集団感染が増えてきます。当初は若者中心に流行していたものが、二次感染、三次感染と重なるほどに高齢者へと移行していくためだと考えられます。 現時点で大切なことは、高齢者への感染をできる限り阻止しながら、真の意味で流行を落ち着けることです。とくに、高齢者施設における集団感染を予防することは、被害を最小化するうえでも重要です。 入院病床が確保できないことから、感染した入居者について施設で療養継続しなければならない状況も増えています。感染者を搬送できたとしても、数人の濃厚接触者について施設内でケアを継続しなければならないことは、しばしば発生しています。 こうした状況にあっても、職員を感染から守り、入居者における感染拡大を防止することが必要です。