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  • 野外のネコは排除されるべきか、米で議論 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    米国ボルチモアの路上を徘徊するネコたち。彼らは脅威なのか。(PHOTOGRAPH BY VINCENT J. MUSI) 野外を自由気ままに歩き回る飼いネコやノラネコが、鳥をはじめとする野生生物にとって多大なる脅威になっているとして、これらの「外ネコ」を完全に排除すべきだという大胆な意見がある。 その意見を代表するのが、このほど米国で発行された書籍『Cat Wars(ネコ戦争)』(Princeton University Press)だ。著者はスミソニアン渡り鳥センター長のピーター・マラ氏と作家のクリス・サンテラ氏。どちらかというと学術専門書に近い内容で、野外にいるネコを捕まえて避妊手術を施してから野生に戻すという、米国で現在広く行われている活動を批判し、根的な問題解決を図るにはあらゆる手段を講じるべきと訴える。ネコの数が増えすぎて画期的な打開策もない現状では、安楽死をはじめあらゆる選択

    野外のネコは排除されるべきか、米で議論 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
  • ホホジロザメが子宮で「授乳」、サメでは初の発見

    妊娠初期のホホジロザメの胎仔。体長55センチ。胎仔のこの形態も初めて確認された。(写真:沖縄美ら島財団) 映画『ジョーズ』の大ヒットで一躍サメの代名詞になった一方、その生態は多くの謎に満ちたホホジロザメ。そんなホホジロザメのメスが、妊娠初期に子宮のなかで子どもに「ミルク」を与えていることを沖縄美ら島財団総合研究センターの佐藤圭一氏らが発見し、9月16日付けのオンライン科学誌「Biology Open」で発表した。サメで子宮ミルクが見つかったのは初めて。(参考記事:「ホホジロザメ 有名だけど、謎だらけ」) ホホジロザメは世界の熱帯から寒冷域の海に広く生息する大型のサメで、最大では全長6メートル、体重2トンを超える。最強の捕魚とも言われるが、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでは「危急種(vulnerable)」に指定されており、高い知名度の反面、研究報告は少ない。メスには子宮があり

    ホホジロザメが子宮で「授乳」、サメでは初の発見
  • 恐竜に濃淡のカムフラージュ模様、初めて見つかる

    保存状態が非常に良いプシッタコサウルスの化石から、その体表が明暗のカムフラージュ模様になっていたことが明らかになった。(PHOTOGRAPH BY JAKOB VINTHER, UNIVERSITY OF BRISTOL) 白亜紀前期の小型の草恐竜は、腹をすかせた捕者の目をあざむくために、カムフラージュ模様を身にまとっていたらしい。 研究者が保存状態の非常に良い恐竜の化石を分析したところ、その体色は背中側が濃い茶色で、腹側が薄い茶色になっていたことが明らかになった。現在の動物にも同様の濃淡のパターンが見られるが、恐竜でこうした模様が確認されたのは今回が初めて。科学誌『カレント・バイオロジー』に論文が発表された。 論文の共著者で英ブリストル大学の古生物学者ジェイコブ・ビンザー氏は、「この化石のように縞模様や斑点などの色のパターンがはっきり分かる恐竜化石は、ほかにありません」と言う。 1億

    恐竜に濃淡のカムフラージュ模様、初めて見つかる
  • 「昆虫を食べたトカゲを食べたヘビ」の化石発見

    この化石には、パレオピュトン・フィシェリ(Palaeopython fischeri)という古代のボア科のヘビと、ヘビがべたトカゲと、トカゲがべた昆虫が含まれている。矢印はヘビの体内のトカゲの鼻先(図解入りの写真は下にあります)。(PHOTOGRAPH COURTESY KRISTER T. SMITH) およそ4800万年前、いまのドイツのメッセル採掘場にあたるところで、イグアナと近縁のトカゲが昆虫を見つけてべた。ところがその直後、パレオピュトン・フィシェリ(Palaeopython fischeri)というボア科の若いヘビに頭から丸のみにされてしまった。 私たちがこのトカゲの不運を知ることができたのは、トカゲをべたヘビもまた、とんでもなく運が悪かったからだ。当時、この場所には深い火山湖があった。湖の水には毒性があり、大量の二酸化炭素を吐き出すこともあったため、水生動物だけでなく

    「昆虫を食べたトカゲを食べたヘビ」の化石発見
  • キーウィは氷河期に爆発的進化、氷河が群れ分断

    絶滅危惧種のオカリト(ローウィ)キーウィ(Apteryx rowi)。ニュージーランド南島、フランツジョセフのウェストコースト野生生物センターにて。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NATIONAL GEOGRAPHIC PHOTO ARK) 数百万年前、ニュージーランドへ小さな鳥が飛来した。新しい土地には、鳥にとって脅威となるものがほとんどなく、暮らしは快適。島にすむ鳥にありがちなことだが、天敵となる哺乳類がいなかったため、この鳥の子孫も次第に飛ぶ能力を失っていった。 さらに鳥たちは、哺乳類がやるように枯葉をかき分けてミミズや土の中の虫を探すように進化していった。後に、ニュージーランドの象徴として愛されるようになるキーウィの祖先たちである。 つい最近まで確認されていたキーウィの種は、オオマダラキーウィ(またはロロア)、コマダラキーウィ、そしてブラウンキーウィ(また

    キーウィは氷河期に爆発的進化、氷河が群れ分断
  • クジラに乗ったイルカの写真が話題

    Dolphin RIDES ON THE SNOUT of humpback. Pics by L Mazzuca & M Deakos, technical paper too https://t.co/MAq7dKSBDg pic.twitter.com/6TUL6maGBS — Darren Naish (@TetZoo) 2016年9月2日 イルカを乗せたクジラの写真がネットで話題になっている。 これらの写真は2004年と2006年に米国ハワイ近海で撮影されたもの。いずれもザトウクジラがハンドウイルカを乗せており、その後研究者らが論文として報告した。 研究者はこの現象が起きた理由として3つの可能性を検討した。クジラが攻撃的になっていたか、クジラがどうにかしてイルカを助けようとしていたか、クジラもイルカも遊んでいたにすぎないかである。 クジラが水中からゆっくり浮上してイルカを持ち上げ

    クジラに乗ったイルカの写真が話題
  • 犬は飼い主の言葉を理解している、脳研究で判明

    fMRI装置の中で動かないよう、イヌたちをしつけるには数カ月を要した。(PHOTOGRAPH BY ENIKŐ KUBINYI) 飼い主にしてみれば、イヌに自分の言葉が通じているのは当たり前であり、科学的な研究など不要だろう(筆者を含むネコの飼い主は、いささか心もとないが)。 だが、人が発する言葉のうち、イヌたちが何に反応しているのかは、必ずしも明らかではない。 最新の脳スキャンによれば、飼い主が「いい子だね!」と言葉を掛けるとき、イヌは単語とその言い方の両方を聞いているという。人間の会話では単語とイントネーションのどちらも大切だが、イヌにとっても同様なのかは、これまで分かっていなかった。 8月29日付で学術誌「サイエンス」に掲載された研究で、イヌの脳も人間と似た方法で情報を処理していることが判明した。 英ニューカッスル大学の神経心理学者で、この研究には関わっていないクリス・ペトコフ氏は、

    犬は飼い主の言葉を理解している、脳研究で判明
  • 巨大クジラ、漁業資源の増殖に貢献?

    マッコウクジラ(写真)やシロナガスクジラ、セミクジラ、コククジラなど、大型のクジラの個体数回復が、漁業資源の増加に貢献している可能性があることがわかった。 PHOTOGRAPH BY STEPHEN FRINK / CORBIS 海の生態系において、巨大クジラがこれまで科学者や漁業関係者が思っていた以上の役割を果たしていることが、新たな論文により明らかになった。 健全な海の生態系を維持する上で、大型のクジラが果たしている役割が、これまで科学者や漁業関係者が考えていた以上に大きいことを示す、新たな研究結果が発表された。網にかかった魚をべてしまうとして、漁業従事者からは目の敵にされることもあるクジラだが、この研究ではこれは誤解だとしている。 シロナガスクジラやマッコウクジラ、セミクジラ、コククジラなど、大型のクジラの個体数回復が、世界中で海洋環境の健全化と漁業資源の増加につながっている可能性

    巨大クジラ、漁業資源の増殖に貢献?
  • 肛門の起源の定説白紙に、クシクラゲも「うんち」

    エイリアンのような外見のクシクラゲは、見た目はクラゲと似ているものの、まったく別の動物だ。大きく異なるのは、クラゲがひとつの穴から事も排泄も行うのに対し、クシクラゲは口とは異なる肛門孔をもつ点で、これがその様子を初めて撮影した映像。新たな研究によると、きわめて根的なところで、クシクラゲと我々には共通点があるのかもしれない。(肛門孔から排泄する様子は1:10前後から。字幕解説は英語です)(Video courtesy William Browne) 肛門の起源について、定説はこうだ。かつて、あらゆる動物の祖先はただの塊に口がひとつあるだけの単純な生物で、その穴で事も排泄も行っていた。しかし、長い時を経て、体が細長くなるとともに、口と反対の端にもっぱら排泄を行う肛門ができ、口と肛門の間には消化管のある動物があらわれた。 この定説は、現生の動物を観察した結果生まれたものだ。植物と勘違いされ

    肛門の起源の定説白紙に、クシクラゲも「うんち」
  • 世界で増える野鳥の奇形、原因は新種ウイルスか

    米アラスカ州ホーマーで見かけたアメリカコガラ。鳥ケラチン障害に特徴的なくちばしの奇形が見られる。アラスカで1年を過ごすアメリカコガラは、この奇形が起こると羽づくろいができなくなり、餓死か凍死に至ることが多い。科学者たちはこのほど、アラスカ内外に広がっていると思われるウイルスが原因ではないかと発表した。(PHOTOGRAPH BY MARTIN RENNER) 米国アラスカ州にいる数千羽の野鳥で、くちばしが異常に伸びて湾曲する奇形が確認されている。この原因は長らく不明だったが、最新のDNA分析技術を用いた分析により、20年来の謎が解明に近づいている。 分析の結果、コガラウイルス(poecivirus、コガラ属のウイルスの意)という新種のウイルスが、コガラやカラスなどの鳥にくちばしの奇形を起こしている可能性があると判明した。くちばしがゆがんだ箸のように交差してしまうこともあり、そうなると餓死し

    世界で増える野鳥の奇形、原因は新種ウイルスか
  • 約400歳のサメが見つかる、脊椎動物で最も長寿

    別の調査のため、タグ(標識)を打たれてからリリースされたニシオンデンザメ(Somniosus microcephalus)。グリーンランドのウマナック・フィヨルドで撮影。(photograph by Julius Nielsen) 北大西洋に生息する大型のサメ、ニシオンデンザメが400年近く生きることがわかり、デンマーク、コペンハーゲン大学の博士研究員であるユリウス・ニールセン氏らが科学誌「サイエンス」に発表した。 ニシオンデンザメ(Somniosus microcephalus)は体長5~6メートルにも成長する一方で、1年に成長するのは約1センチと遅い。そのため長寿であると推測されていたが、軟骨しかもたないサメには石灰化する骨などの組織がないため、従来の方法では簡単に分析できず、その年齢や寿命は謎に包まれていた。(参考記事:「【動画】超貴重!巨大深海ザメの撮影に成功」) 今回、ニールセン

    約400歳のサメが見つかる、脊椎動物で最も長寿
  • ザトウクジラはシャチから他の動物を守る、研究報告

    南極でカニクイアザラシを攻撃するシャチを妨害するザトウクジラ。ザトウクジラがシャチから別の動物を守った100件を超える事例の1つ。(Photograph by Robert L. Pitman) 2012年5月、米国カリフォルニア州のモントレー湾で、シャチの群れがコククジラとその子供を襲う様子を研究者たちが観察していた。この戦いの末、コククジラの子供は殺された。しかし、次に起きたことは簡単に説明がつかないことだった。(参考記事:「【動画】シャチの群れ、コククジラ母子を襲う」) シャチの群れがコククジラを攻撃している最中も、2頭のザトウクジラがその場にいた。しかし、コククジラの子供が死んだ後、14頭以上のザトウクジラが集まってきた。まるでシャチに子クジラをべさせまいとするように。 「1頭のザトウクジラが子クジラの死体のそばにやってきました。頭を子クジラの方に向け、身の丈以上に離れようとはし

    ザトウクジラはシャチから他の動物を守る、研究報告
  • 島暮らしのオオカミ、主食はシーフード

    群れを率いる雌オオカミ。2011年、カナダ・バンクーバー島の海岸でバーティー・グレゴリー氏が撮影。(PHOTOGRAPH BY BERTIE GREGORY, NAT GEO WILD) カナダ西部に位置するバンクーバー島の海辺を、幽霊のように歩き回る動物がいる。彼らは海沿いの苔むした森でひっそりと暮らし、人々にその姿を見せることはめったにない。2011年、英国の映画製作者バーティー・グレゴリー氏は幸運にもその動物を目撃した。海辺のオオカミたちだ。「海岸に暮らすオオカミは特別な存在です。不思議な魅力とオーラを漂わせています」(参考記事:動物大図鑑:オオカミ、2015年10月号「海辺のオオカミ」) グレゴリー氏は帰国すると、ドキュメンタリーの製作を開始した。ナショナル ジオグラフィック初のYouTubeシリーズ「ワイルドライフwithバーティー・グレゴリー」として、8月3日から公開されている

    島暮らしのオオカミ、主食はシーフード
  • ブルドッグが危機、遺伝的に似すぎ

    イングリッシュ・ブルドッグは、世界的にきわめて人気が高い。だが、つぶれた顔、ずんぐりした体、だぶついた皮膚といった人間を虜にする特徴が、さまざまな健康問題をもたらしている。(Photograph by Nick Norman, National Geographic) 力強さや頑強さを象徴するイヌだったブルドッグ。だが、100年以上にわたる選択的交配が、このイヌをひ弱にしてしまった。 実は今、ブルドッグたちは呼吸や骨格、皮膚の障害をかかえている。しかも、多くの個体が自然に交尾したり出産したりできない。幼いうちに呼吸障害を起こすと、5歳以上まで生きられない可能性が高い。 7月末、ブルドッグの遺伝子を初めて完全に解析した研究の結果が、オンラインジャーナル「Canine Genetics and Epidemiology(イヌの遺伝と疫学)」に発表された。この研究により、ブルドッグの遺伝的多様性

    ブルドッグが危機、遺伝的に似すぎ
  • ニュージーランド、2050年までに外来種を根絶へ | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    ニュージーランド政府は、絶滅寸前に追い込まれた飛べないオウム、カカポなどの固有種を守るため、外来の捕動物を一掃するという大胆な計画を発表した。(PHOTOGRAPH BY TUI DE ROY, MINDEN PICTURES) ニュージーランドは、ネズミ、オコジョ、ポッサムといった外来の動物たちを2050年までに根絶するという、史上初となる大胆な計画を発表した。同国に固有の動植物を襲う厄介者を追い払うことが目的だ。 「ニュージーランドに固有の動植物は、我々の国民としてのアイデンティティの中核をなすものです」。先日発表された声明の中で、同国のマギー・バリー環境保全相はそう述べている。「彼らは数百万年の間、哺乳類のいない世界で進化をしてきました。その結果、外部から持ち込まれた捕者に対して極めて脆弱です。外来種は毎年およそ2500万羽にのぼる我が国自生の鳥を殺しています」 ニュージーランド

    ニュージーランド、2050年までに外来種を根絶へ | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
  • かわいすぎるナマケモノの赤ちゃん、笑顔の奥には…

    フタユビナマケモノのカーミー。生後わずか数カ月で木のぼりの練習をしている。(Photograph by Sam Trull) ナマケモノはいつも笑みを浮かべている。毛むくじゃらで愛くるしく、まるで動物界のカウチポテト族だが、実は問題を抱えている。 中南米には6種のナマケモノが生息しているが、いずれも絶滅の危機に瀕しているか、個体数が激減している。原因は人間による生息地への侵入だ。写真家で、霊長類の保護に取り組むサム・トラル氏は数年前から、樹上に暮らすこのカリスマ的な動物たちを記録している。(参考記事:動画トピックス「ナマケモノの生活」) 「霊長類の仕事をするためコスタリカに移住し、1匹目のナマケモノに出会いました」。その後はこの通りです、とトラル氏は話す。 米国のNPO、キッズ・セイビング・ザ・レインフォレスト(KSTR)が運営する動物保護施設で、トラル氏は多くのナマケモノの赤ちゃんを世話

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  • アラスカに漂着した謎のクジラ、新種と判明

    2014年6月、米アラスカ州のセントジョージ島に打ち上げられたクジラの死骸。専門家によれば、アカボウクジラ科の新種だという。(PHOTOGRAPH BY KARIN HOLSER) 米国アラスカ州の小さな島に打ち上げられたクジラが、DNA分析などで新種と判断され、7月26日付で科学誌「Marine Mammal Science」に掲載された。 物語は死体発見から始まった——と言うとミステリーの名作を思わせるが、この「死体」は体長7.3メートルもあった。 ベーリング海に浮かぶ岩と草地の小さなオアシス、プリビロフ諸島(米国アラスカ州)に属するセントジョージ島に死骸が打ち上げられたのは2014年6月。人のいない、風が吹きすさぶ海岸で、半分砂に埋まった何かを若い生物教師が目に留めた。教師は、かつてオットセイの研究者だった女性に連絡。彼女は当初、その正体がすぐ分かったと思った。大型で灰色、深海に潜り

    アラスカに漂着した謎のクジラ、新種と判明
  • 野鳥と人が蜂蜜めぐり「共生」、科学的に解明

    モザンビークのニアッサ国立保護区で、オスのノドグロミツオシエを手に乗せるヤオ族の蜂蜜ハンター、オーランド・ヤセニ氏。ノドグロミツオシエは研究のため一時的に捕獲した。(PHOTOGRAPH BY CLAIRE SPOTTISWOODE) ノドグロミツオシエ(学名:Indicator indicator、英名:ハニーガイド)と呼ばれるアフリカの小鳥は、人の声を聞きとり、その意味を理解できることが、最新の研究で初めて確認された。研究結果は科学誌「サイエンス」に掲載された。 モザンビーク北部。ある男性が声を震わせて特殊な音を出すと、ノドグロミツオシエがそれに気付く。男性は蜂蜜を求めて、ハチの巣を探しそうとしている。ノドグロミツオシエは、彼を巣の場所まで案内し、ごほうびに人間が取り出したハチの巣をもらう。 飼い慣らされた種が人間とコミュニケーションを取れることはよく知られているが、「野生動物と人間も

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  • 700年前のサルの道具を発見、100世代継承

    ヒゲオマキザルが700年前からカシューの実を割るのに道具を使っていたことが明らかになった。近代以前に人類以外の霊長類が石器を使っていた事例としては世界で2例目。(PHOTOGRAPH BY TIAGO FALÓTICO) ブラジルのサバンナにある遺跡から、アフリカを除く地域で人類以外がつくったものとしては最古の石器が発見された。お腹をすかせたオマキザルが数世紀前に使っていたハンマー(木の実に叩きつけて割るための石)と台石がそれだ。(参考記事:「最初に道具を使った人類はアウストラロピテクス」、「世界最古の石器発見、330万年前に猿人が作る?」) これらの石器の存在は、少なくとも700年前から、ブラジルのセラ・ダ・カピバラ国立公園にすむオマキザルの1種、ヒゲオマキザル(Sapajus libidinosus)がカシューの実を砕いて刺激成分のある殻を取り除いていたことを示している。今回の発見は、

    700年前のサルの道具を発見、100世代継承
  • オスがメスに、メスがオスに1日20回も変わる魚

    パナマにあるスミソニアン熱帯研究所にほど近いサンゴ礁を泳ぎまわるチョークバス(Serranus tortugarum)。産卵中の行動を記録できるよう、個体識別用のカラーコードが付けられている。(Photograph by Mary K. Hart) 自然界には興味をそそるものや出来事がたくさんあるが、なかでもオスとメスの両方の生殖器をもつ雌雄同体は最も奇妙なものかもしれない。 たとえば、チョークバス(Serranus tortugarum)がそうだ。学術誌 「Behavioral Ecology」に掲載された新たな研究によると、サンゴ礁に生息する体長8センチに満たないこの小さな魚は、パートナーとペアを組んで、1日に20回も性的役割を入れ代えて励むという。(参考記事:「ロブスターは正常位、海の中の仰天セックスライフ」) チョークバスのこの繁殖戦略は「卵のとりひき(egg trading)」と

    オスがメスに、メスがオスに1日20回も変わる魚
    gorillarfrank
    gorillarfrank 2016/07/13
    オスがメスに、メスがオスに1日20回も変わる魚 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト: パナマにあるスミソニアン熱帯研究所にほど近いサンゴ礁を泳ぎまわるチョークバス(Serranus…